この日のセミファイナルで渡瀬は勝村周一朗と組み、石井慧介、岩崎孝樹組との“純血ガンプロ対決”に臨んだ。試合は4人の意地と意地がぶつかり合い、まさに一進一退の熱闘となった。勝村が渡瀬のサポートに回る中、渡瀬は石井に垂直落下式ブレーンバスター、バックドロップを見舞って決めにいくが、石井が返した。20分過ぎ、岩崎が勝村を場外に排除すると、岩崎が渡瀬にタイガースプレックス2連発、ニールキックを叩き込んで3カウントを奪取。食い下がった渡瀬だが、惜しくも涙を飲んでいる。
試合後、全日本プロレスを退団した野村が現れ、「この熱い戦いを見たら、俺もこの熱い戦いに混ざりたくなりました。俺が入った方がもっと熱くなると思いませんか?ガンプロさん、5月14日の千葉で、俺と瑞基のリアル・ブラッドで試合を組んでください」とアピール。
バックステージで野村は「僕もこんな熱い戦いにシンプルに混ざりたいと思いました。5月14日から俺たち2人のリアル・ブラッドを始動させたい。注目してください」と意気込んだ。渡瀬は「ガンプロのリングだけじゃなく、いろんなリングで戦って、その中で見つけた最高の仲間。ガンプロだけじゃなくて、いろんなリングでかき回していきましょう」と呼応。
勝村は「これがガンプロですよ。もっと今の4人で、俺たちの熱さをどんどん盛り上げていきたい。人数が増えてもいいし」と話した。
ガンプロの闘いに野村が加わることにより、プロレス業界内の注目度が上がるのは間違いない。この日のメインイベントでは、今成夢人が難攻不落の“最強王者”高岩竜一を倒して、スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座を戴冠。団体の命運を懸けたビッグマッチ「WRESTLE SEKIGAHARA」(7月10日、東京・大田区総合体育館)で大家健の挑戦を受けることが決まっており、話題は尽きない。
(どら増田)