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DeNA・佐野、開幕から攻守に躍動! 好調のチームを引っ張るキャプテンの存在感

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佐野恵太

 ベイスターズのキャプテン・佐野恵太が開幕から好調をキープ。外国人助っ人抜きの打線の中心として、チームを引っ張っている。

 開幕して2戦は2番としてスタメン出場したが、その後はクリーンアップの一角である3番の座を任されヒットを量産。ここまで8試合でOPSは.946と高く、打率.353はセ・リーグ6位、ホームラン2本はセ・リーグ4位タイと好成績を収めている。

 好球必打の思い切りの良いバッティングはさらに磨きがかかり、1日の第1打席では2020年にノーヒットノーランも許しているスワローズ・小川泰弘の投じた初球、高めのストレートを一閃すると、ボールはライトスタンドへ一直線。「打ったのはストレートです。しっかり準備して一振りで仕留めることができました」と自画自賛の一打は、チームの勝利に直結する先制ホームランとなった。

 またファーストストライクをどんどん振っていくスタイルは不変ながら、20年は42個だったフォアボールは昨年61と増加。今年もしっかりとボールを見極めるケースが散見され、相手ピッチャーからすれば嫌なタイプのバッターへと進化した。現時点での課題は.167と苦しんでいる感のある得点圏打率。19年.367、20年.315とチャンスに強いクラッチヒッターとして鳴らしただけに、徐々に上がってくればさらに理想的な打者となる。

 またファーストの主戦、ネフタリ・ソトがけがで調整中のため、不動のレフトからファーストを守っているが、見事なミットさばきで速い打球にも見事に対処。味方のそれた送球を必死に足を伸ばしてアウトにするなど、そつなくこなしている印象だ。

 キャンプ中に脇腹の肉離れで離脱し開幕も微妙と言われていたが、その影響を感じさせないほどの活躍でチームを牽引するキャプテン。昨年はチーム唯一の全試合出場を果たし、2年連続3割をクリアしているヒットメーカーは、2度目の首位打者も視野に入れながら邁進する。

取材・文・写真 / 萩原孝弘

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