2人は2015年5月にともに同団体に練習生として入り、2016年1月4日の東京・後楽園ホールで同日デビューした純然たる同期生。しかし、小橋は高校、大学受験のため2度の休業をしたことで、天満の方が先を歩くことが多くなっていた。昨年12月には今春で卒業することを同日に発表している。
昨年7月23日、東京・新木場1stRINGでの「第8回東京プリンセスカップ」1回戦(小橋の勝ち)以来のシングル戦は、小橋がフロント・ネックロックで執拗に攻め込むも、天満はパワーで対抗。最後は天満がバックフリップからキルスイッチを決めて、小橋を仕留めた。試合後、さまざまな思いが交錯する中、2人はガッチリ握手を交わした。
バックステージで天満は「練習生として初めて道場に行って、その1週間前からマリカはいて。一緒にやっていくことでどんな相乗効果が生まれるんだろうって、すごく練習生の頃から楽しみにしてた。始めたのは一緒だし、別れるのも同じ頃になったけど、これからもお互い大丈夫。そんな気がしました」とコメント。
小橋は「最近、私のことを中学生の頃から知ってる先輩たちとのシングルが続いて、終わる度に東京女子への愛を感じてたんですけど。今日は同じ時期に練習を始めて、同じ日にデビューして、同じ時期に卒業を決断した、すごく大切な同期とのシングルを通して、“もう卒業するんだ”って実感が濃くなった気がして。道は違うんですけど、お互いに大きな決断をして、夢に進んでいく仲間なので。試合を通して背中を押し合えたのかなって。私はすごくそれを感じて、(のどか)お姉さんもそれを感じてくれたらうれしいです」と話し、仲間意識を口にした。
2人の気持ちが伝わるような、とても熱のこもった一戦だった。
(どら増田)