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テレビ各局のドラマ映画化の“ハードル”が大きく下がった理由

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鈴木亮平

 昨年7月期に放送された俳優・鈴木亮平主演のTBS系連続ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」が映画化され2023年に公開されることを先ごろ、各メディアが報じた。

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 同ドラマは、最新医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で重大事故や災害現場といった緊急事態に駆けつけて救命処置を施す救急救命チーム「TOKYO MER」の物語。

 各メディアによると、鈴木は劇場版でも驚異的な技術を持つスーパー救命救急医の主人公・喜多見幸太役を演じ、賀来賢人、中条あやみ、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子ら豪華共演者も続投することが発表された。

 ドラマ最終回の世帯平均視聴率は19.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。番組放送中には数多くツイッターのトレンド1位を獲得するなどSNS上でも大きな注目を集めていた。

 「物語の最終回の展開からして、映画化は既定路線だと思われていたが、案の定、映画化が決定。映画化よりもシリーズ化を希望する声も多くあがっていただけに、落胆しているファンも多いはず」(放送担当記者)

 同ドラマは動画配信サービス・Disney+(ディズニープラス)の新ブランド「スター」で昨年10月末から配信されているが、日本のドラマとして初めてディズニーが世界配信を行うことになった。

 「各テレビ局は、コロナ禍で広告収入が大幅に減ってしまった。そこで、どうやってその穴を埋めるかとなった結果、積極的な配信サービスへのコンテンツ提供と映画化を進めている。以前は、どの局も慎重で数シリーズ放送を重ねてから映画化するのが当たり前だったが、今や、〝ハードル〟を下げ、興行収入がある程度見込めそうだったら、映画化にゴーサインが出る流れになってしまった」(映画業界関係者)

 今後、各局から長年ファンに愛されるドラマシリーズはなかなか生み出されなくなりそうだ。

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