試合形式は、有刺鉄線電流爆破1面+有刺鉄線電流爆破バット+電流爆破テーブル+電流爆破イス+電流爆破ギター+有刺鉄線バリケードマット地雷爆破デスマッチ。7月4日、同所での旗揚げ以降、使用されてきた数々の爆破アイテムの集大成となり、前日のDDTプロレス・名古屋国際会議場イベントホールで初めて使われたギターも追加されることに。
全20選手が1分半ごとに入場し、大仁田は17番目にリングインし、まずは電流爆破テーブル上でのパイルドライバーで佐藤光留を爆死させた。しかし、大仁田とミスター・ポーゴがエプロンで地雷ボードに落とし合っていると、アブドーラ・小林がスライディングキックを浴びせて同体で2人して転落。すかさず雷神矢口が電流爆破イスで小林をぶっ叩いて、小林が失格。
大仁田とポーゴはなんとかリングに生還すると、矢口を含めた3人残りとなった。矢口が電流爆破バットでポーゴの脳天を叩くと、大仁田と矢口が2人でカバーし、ポーゴが失格。ここで、大仁田と矢口の一騎打ちになったが、大仁田は矢口を押して、有刺鉄線電流爆破に突っ込ませた。間髪入れず、大仁田は電流爆破ギターで矢口の頭を殴打し3カウントを奪取し(46分57秒、体固め)、優勝を果たしている。
マイクを持った大仁田は「ブッチャー(小林)!この1年ありがとよ。全日本でインディーがこれだけ目立って、ありがとよ」と言うと、22年1月2日にジェイク・リーが保持する3冠王座に挑戦する小林は「次、ここでやるのは春か?春には3冠王者になって、オマエの前に立ってやる。FMW-Eを絶対に潰すなよ!」と3冠王座獲りを宣言。すると、大仁田は「FMW-Eは俺しかいないから、潰れねぇよ。その代わり、(ベルトを)巻いて来いよ。俺が挑戦するよ。ある意味、オマエはインディーの誇りだよ」と4月から抗争を続けてきた小林にエールを送った。
さらに、大仁田は「俺たち不器用でこんなことしかできません。だけど、こんなことでも一生懸命やる人間がいるということを忘れないでください。そして、矢口がFMW-Eに戻って来たことをうれしく思います」とマイク。
矢口は「俺は今日、保坂(秀樹)を背負って、このリングに上がりました。みんな、保坂がこのリングにいたってことを忘れないでくれ。そして保坂の分まで胸いっぱい熱く生きようぜ!」と返答。それを聞いた大仁田は「保坂が癌で、みんなが俺たちの前から離れていく。だけど、こうやって戻ってくる人もいます。保坂は、俺たちの仲間は永遠です。頑張ったな、保坂。天国に逝っても、俺たちのことを忘れんなよ」と涙ぐみながら絶叫し、「1、2、3、ファイアー!」で締めくくった。
(どら増田)