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マーベラス長与千種が選手退団について語る「どこに出ても恥ずかしくない選手を作ってた」

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長与千種

 若手選手が3選手退団してしまった長与千種が社長を務める女子プロレス団体マーベラス。3選手退団後、千種が初めて口を開いた。

 千種は「今までも長い女子プロレス界の歴史でよくあること。あることが、たまたまウチにはなかったというだけであって、見渡してみると、本当に、全ての団体が自分たちよりも先輩団体だと思います。いろんなことに関して。それでも踏ん張ってられるというのが、そんなに自分は難しいという考え方は全くなくて。むしろ、なんだろう?GAEA JAPANの始まりの方がキツかった。比べればどっちがキツかったかと言われれば、GAEAの方がキツかったです。なぜかと言うと、軒並み各団体が仲良くなかった。今なんかはなんだろう、同じ傷の痛みを、あるいは同じ経験をとか、いろんなことをされてる団体さんが多いから、それはそれでお互いにわかるねってところはあるだろうと思うんですけど、ただし、じゃあどこが一番きついかと言えば、自分の中ではやっぱりGAEAの時です。それこそ老舗団体もまだあったし、それこそFMWもあればLLPWもある。そんな最中で、団体対抗戦から始まった時はウチも手薄で、むしろ打つ手が全くない。そこであの東京ドームの時大恥かいて終わったのを自分は今でも覚えてる。それに比べたら、いくらでもチャンスはあると思うんですよ。ピンチはチャンスとよく言うじゃないですか。これ一枚カードなんで、自分がどう捉えるかによって全てを変えられると思うんで。全てをプラス、プラスの方に考えていきたい」と語り、その表情からは悲壮感がなかった。

 また、「あとは、ぶっちゃけ、ロッシーのところでも、うち5★STAR中で彩羽がお世話になってるけど、あれだけやっぱり人数がいたら逆に大変だっていうこともあるだろうし、人数が少なくても大変、多くても大変。どっちも大変なの。その中での、スターダムさんではポジション争い、どうにかして昔の全女見てるみたいに試合に入れてもらわないと自分の味さえも出せないというその環境の中と、あとは、ウチみたいにまた人数が少なくなりました、でもまもなく復帰できそうな子も出てきてる中で、Mariaも調子上げてきてるし、そうすると1人ずつ入ってはまたブレイクが入る。入ってはまたブレイクが入るという状況なので。あんまり、なんだろう、見るものの風景が違うという感じかな。いつも見てたものがなくなったというのは正直ちゃんとありますよ、そこは仕方がない。でも面白いから、すごくプロレスのことをここ何日間も考えてたんだけど…ここ数か月間ってけっこういろんな団体含めて出入り多くないですなんか?」と他団体も退団した選手が多いことに言及。

 「それがいい時代なのか、悪い時代なのかはわからない。それはいいも悪いもなくて、自分たちはそれを見守っていくことしかできない。それはスタンスを変える事じゃないし、見守る事ってできるわけだから見守っていこうと思ってる。なぜならば産みはこっちなんで。産んだというこの世に誕生させた、要するにプロレスラーとして誕生させたことは明らかな事実だから。だからこそそこはちゃんと見守っていこうと思います。ただ、やっぱり全然悲観的に囚われていないのは、この期間すごいいっぱいあったから。自分たちだけかなと思っていたら、周りをちょっと見渡したら、あらいっぱいあったんだと。そういう時期なのかな?そういう時期なのかな女子プロレス界。でも、ウチらの時はなかったから」と自身の現役時代を含めて振り返った。

 退団した3選手に関しては「それは若干の戸惑いはあるけど、一度決めたんだったらば、まず勉強させるのもいいと思った。だって、ほら、やっぱりみんないろんなところの荒海に出てって揉まれてくるのも悪いことじゃないとほんと思うから。そういった意味で、例えばいつまで出ちゃいけないとかあるじゃないですか?あれ全部取っ払ったんですよ。彼女たちにとっての契約書は全部破棄してしまったので。それぐらい、気持ちはどこに出ても恥ずかしくない選手を作ってたと思う表われがその部分かなって気がする。面白かったのは、ちゃんと言ってきたけど、その前スターダムであったじゃないですかちょっと。ロッシーが隣の芝生は青く見えるって言ってたじゃん?今まさしく彩羽がスターダム出てて、いろんな疑いがかかった。要するに、長与千種と俺(ロッシー)が喧嘩してどうするのって。それはお互いイーチアザーだねってところで、別にそれがどうこうじゃないし。みんな大変だねって言って(笑)。何かあったらすぐ俺(ロッシー)が疑われるからって言ってたけど、大変だって言ってたけど、それを束ねていくというのも、大変!あの人数束ねていくっていうのはそれこそ逆にまた違った意味で大変だし、少なきゃ少ないなりで大変だし。今の女子プロレス界、やっぱりなんだろう?女子プロだけ昭和、平成、令和って来てるけど、ずっと創世記な気がする。まだ始まったばかりのような気がする。なんでだろう?いろんな取り決めとかも協会もないよね。ほんとにそこは難しいよね。でもやっぱり、いつかそういうのもできればいいよね。そういうのができていけば理想的になっていくんじゃないかなと思います。たった1人の選手を作るために戻って来ようと思ったから、まだいっぱいある。むしろ、早くビザは取れないの?って海外から選手たちが戻って来ようともしてるし。ビックリだよね?いやいやソッチのほうが条件いいからそっちにいなさいよって言ったりもするんだけど(笑)ほんとに、まあとにかく全ての物事はとにかく、自分のようするに不徳の致すところということで、ほんとにまとめたいなと思います」と語り、契約上の縛りを破棄したことや、スターダムへの移籍疑惑の否定、そして、海外からもマーベラスに売り込みがあることなどを明らかにしている。

 「今回は学びました、ホントに学びました。入ってくるのも学びだけど、出てくのも学び。ましてや、自分初めてだからそういう経験が」

 千種は何度も「学んだ」という言葉を繰り返していたが、それは愛弟子である彩羽匠も同じ考えだろう。発表されていたカードは全て一度白紙にするという。逆境に強い長与千種の本領がここから発揮されるはずだ。

(どら増田)

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