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『仰天ニュース』紹介の治療法に「怖い」「注意書きを入れるべき」の声 専門家もBPOに問題点を報告

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 7日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で紹介された、「脱ステロイド療法」に、ネット上から疑問の声が集まっている。

 問題となっているのは、「取り戻したきれいな肌の真実」と題して取り上げられた、都内の20代女性の体験談。ある日突然頬に発疹ができ、病院に通ってステロイド薬で治療していたといい、薬を塗ると治るものの、薬をやめるとすぐにぶり返すようになったという。

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 そこでより強いステロイド薬を処方してもらうも、治った後にまたぶり返すの繰り返しとなってしまったとのこと。女性がこの事態をネットで調べたところ、長い間ステロイド薬を使い過ぎたことで、本来体内で作られるはずのステロイドが作られなくなったという推測に行き当たったという。そこで、再び体内でステロイドが作られるようにするため、ステロイド薬を絶つ“脱ステロイド”を実行したことが紹介された。

 “脱ステロイド”後、しばらくの間はどんどん肌は悪化し、1か月も経つ頃には顔だけでなく首や腕もかさぶたで覆われて、肌がただれるように。しかし、専門医のいる病院に通い、食事に気を付けることや保湿をしないことなどを実行した結果、35日目から徐々に回復。416日目にはすっかり元通りの肌になり、現在も症状は出ていないという。

 しかし、ステロイド薬を巡っては、1990年頃からマスコミによって行われたステロイド薬を敵対視する、いわゆるステロイドバッシングで多くの患者が健康被害を受けたという経緯も。この日の放送では「自己判断は危険」といった注意のテロップも出なかったことから、ネットからは「これ真に受けて自己流でやる人が出たらどうするの?」「『脱ステロイド』が正当化されそうで怖い」「またマスコミは同じことを繰り返すの?」「せめてなんらかの注意書きを入れるべきだった」といった疑問の声が噴出している。

 また、SNS上でも、多くの皮膚科医がこの内容を批判し、混乱を懸念。近畿大学医学部皮膚科主任教授の大塚篤司医師は、8日にツイッターで「学会幹部に連絡済み。BPOに問題点を報告済み」としている。

 番組ツイッターにも多数の抗議の声が寄せられているが、騒動はまだ広がりそうだ――。

記事内の引用について
大塚篤司公式ツイッターより https://twitter.com/otsukaman

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