この日、『教えてもらう前と後』は「声優スペシャル」と題し、関智一、浪川大輔、内田真礼、大塚明夫といった声優ファンなら誰もが知っている人気声優のアフレコ現場や素顔を特集した。
物議を醸しているのは、番組中盤に放送された「大物声優続々登場!?」と題されたブロックで、このブロックには本職の声優ではなく、高校生TikTokerで若い世代から人気の「喉押さえマン」が出演した。
喉押さえマンは喉仏を指でいじることで、様々な声を出すことができるという最近話題の人物。実は彼は声優志望であり、あらゆる声優の声色を再現する事ができるという。
喉押さえマンは『ドラゴンボール』の孫悟空、『ルパン三世』など、様々なアニメキャラの声を再現しスタジオでは大喝采を得た一方、ネットではこの喉押さえマンの登場に異議を唱える声が相次いでいた。
喉押さえマンは声優志望ではあるが、プロ声優ではなく、行っていることは「声優のモノマネ」であったため、ネットでは「喉押さえマンの技術はすごいけどコレはモノマネだろ」「声優特集で放送するのは疑問に感じる」といった声が相次いでいた。
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また、喉押さえマンの「指で喉仏をいじる」という行為は、結果的に声を潰してしまう恐れがあることから、ネットでは「声優志望の人は真似してはいけない」「プロをめざしているならもっと喉を大切にして欲しい」という意見が相次いでいたほか、喉を痛みつける危険性は番組側も理解していたのか、「喉を傷つける恐れがあります。絶対に真似しないでください」とテロップを表示していた。わざと喉を傷つける方法をレクチャーしてしまっては、プロ声優を扱うスペシャルとしてはアウトであろう。
『教えてもらう前と後』の制作者側としては、「声優モノマネのプロ」として、喉押さえマンを「声優スペシャル」に相応しい人選と考えたのかもしれないが、結果は声優ファンの気持ちを逆撫でしただけに終ったようだ。