岸田氏は、生真面目なキャラクターで周囲の評価は「とにかく地味」なるものだ。元参議院議員、元東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏は「岸田とは『面白いエピソードがない』のがエピソードである」と評している。
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そんな岸田氏が一瞬ネットを騒がせたのが、妻との2ショットだ。昨年9月2日、総裁選の最中にツイッターに「夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。ありがたいです」というメッセージを写真付きで投稿。写真は椅子に座り食事を前にした岸田氏の脇に、腕を前に組み立ったままの妻が映り込んでおり、「亭主関白か?」と注目を集めたのだ。ただ、岸田氏は風呂掃除や皿洗いなど家事を分担していると記者会見で釈明。「私は妻に対してそんなに強い立場にない」とコメントした。さらに妻も、取材にそうした関係を否定している。
この食事風景の写真は、話題作りの一つだったのかもしれないが、あっさりと収束してしまった印象がある。
岸田氏はほかの大物政治家に比べて、失言などの「お騒がせ要素」が少ない。その分、地味すぎて人間的な魅力を欠くといった見方が出てしまうのだろう。こうしたイメージをいかに払拭するかが、今回の総裁選勝利の鍵と言えるかもしれない。
記事内の引用について
舛添要一氏のオフィシャルブログより https://ameblo.jp/shintomasuzoe/
岸田文雄氏のツイッターより https://twitter.com/kishida230