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総裁選出馬に意欲の高市早苗氏、当初はリベラルなスタンスも、その後は「原発事故で死者いない」など問題発言も、キャラ変の理由は?

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高市早苗氏のオフィシャルサイトより https://www.sanae.gr.jp/

 9月末の菅義偉首相の任期満了に伴い行われる予定の自民党総裁選に、高市早苗衆議院議員が出馬の意欲を見せている。高市氏が当選すれば、史上初の女性総理が誕生する運びとなる。

 高市氏は1993年に国会議員に初当選。現在は保守的なタカ派スタンスで知られるが、当初はリベラルなポジションを取ってきた。女性の立場からの発言としては、2007年に柳澤伯夫厚生労働大臣(肩書は当時)が「(女性は)産む機械は数が限られている」などと発言した、いわゆる「女性は子どもを産む機械」発言に対し、「私は子どもを授かれない体なので、機械なら不良品になってしまう」と猛批判したことでも知られる。

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 だが、ここ最近の発言は、そうしたものとは方向性が異なるものが多い。その変化の背景には、元首相の安倍晋三氏との距離の近さがあるとも言われている。

 2013年には会合の場で原発再稼働について、「東京電力福島第1原発事故を含め、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用する」などと発言。被災地の自民党福島県支部連合会などからも批判を受け、発言を撤回し謝罪している。

 また、2016年に総務大臣を務めていた時には、放送局に対し、「行政指導しても全く改善されず、公共の電波を使って繰り返される場合、それに対して何の対応もしないと約束するわけにいかない」などと発言。これにはジャーナリストの田原総一朗氏らから激しく批判されてきた。

 さらに、2021年に『週刊文春』(文藝春秋)でNTTが高市氏らを接待していたと報じられると、自身のサイトのコラムで「完全割り勘」を主張し、「今回の記事を読んで、『行政の公正性』に特に注意を払ってきた者として、悔しくてなりません」と怒りを示している。

 こうして見ると、高市氏は「物申す」人物であるのは確かであり、何かとその発言が物議を醸し出しがちと言えるかもしれない。今後の動きも気になるところだ。

記事内の引用について
高市早苗氏のオフィシャルサイトより
https://www.sanae.gr.jp/

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