新型コロナの感染拡大に伴い、今日から緊急事態宣言の地域が拡大され、まん延防止措置の適用地域も増える。今月22日までとなっていた東京と沖縄の宣言の期限も月末31日までに延長された。
これに際して菅首相は先月30日夜、緊急記者会見を開き、記者からの質問に答えた。だが、「感染の波をどのような手立てでいつまでに収束させるのか」と聞かれても、首相はなぜかデルタ株の広がりについて答弁し、質問に全く答えようとしないばかりか、以前と同じように飲食店への協力金支給、見回りについて繰り返し答えるばかり。
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むしろ分科会・尾身茂会長の方が、「日々ワクチンの接種率が向上しているので、これを乗り越えれば、もうしばらく頑張れば、みんなが今よりも、もう少し経済社会活動を自由に再開できるということが、見通しが出てきております」と抽象的ではあるが、訴えかけるメッセージを発信していた。
また首相は、記者から「救うべき命が救えなくなった時に、総理、総理の職を辞職する覚悟はありますか。明確にお答えください」と問い詰められても、質問をはぐらかし、水際対策について言及。しびれを切らした記者から再度、マイクを使わずに地声で再度、「辞職の考えについては。その覚悟について教えてください」と迫られると、「私がこの感染対策を自分の責任のもとにしっかりと対応することが私の責任で、私はできると思っています」と、「できると思う」と推測ばかりで、辞職については明言を避けた。
この会見について、玉川氏は「もう見れなかったもんね。僕ですら見たくないって思う」と切り出し、「意識的なのか無意識的なのか、質問と答えが全くかみ合っていない」と糾弾。「危機に際してちゃんと疑問に対して答えないということは不信感しか生みませんよ、これは」と声を荒げ、「むしろ横にいた尾身会長の方がまだ質問に対して正面から答えている。これ、どっちが国のリーダーだ?という風にしか見えないですね」と私見。
そして、「この未曽有の危機に際して、総理としての適格性もちょっと疑問に思っているんです。どうなんですか、これ。言うこと聞きますか?トップがこれで」と激怒していた。
この迫力に司会の羽鳥慎一アナウンサーも押されながら、「玉川さんのようにしっかり見ている人は、(首相の)姿勢に疑問を持ち、VTRに出ていた若い人は『いや、見てないっす』という、なかなかメッセージが届くのは難しいのかなというところはあると思います」となんとかまとめていた。果たして本当に、今月末で最後の“宣言”となるのだろうか?