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舛添氏、なぜ小池都知事を毛嫌いする? 単なる恨み節ではない、激しい糾弾のワケは

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舛添要一氏

 小池百合子東京都知事批判の急先鋒的存在と言えるのが、舛添要一氏だろう。ツイッターなどで連日のように、小池都知事のコロナ対応とオリンピック政策を批判している。

 舛添氏は小池氏の前に都知事を務めており、2014年に当選するも、一連の公私混同が問題となり2016年に辞任。本来ならば、当選を重ね、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに臨む公算があったのは確かだろう。そのため、舛添氏の小池氏批判は「単なる恨み節?」と見る声もあるが、事情はもっと複雑なようだ。

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 まず、両氏は一時期、交際関係にあった。石井妙子氏の『女帝小池百合子』(文藝春秋)によれば、舛添氏が東京大学助教授の肩書で、テレビに論客として出始めた頃、ニュースキャスターだった小池氏と出会い、交際に至ったと言われる。しかし、後に破局。図らずも、両者ともに国会議員への道を歩むことに。その背景には、双方ともに強烈な上昇志向があったと言われる。

 舛添氏は1989年6月に東京大学を退任すると、論客としてテレビに露出を増やしていく。『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)では、フェミニズムの論客である田嶋陽子氏と激しいバトルを繰り広げたことも。舛添氏のマッチョなイメージや女性蔑視の姿勢は、現在に至るまでたびたび批判されている。

 小池氏は、舛添氏に限らず男性が持つそうしたイメージを巧みに利用し、2016年の都知事選に勝利している。ただ、それ何となくな雰囲気に近いものなのは確かだろう。舛添氏は小池氏のそうした曖昧な部分を批判的に見ていると言える。

 舛添氏は、参議院議員時代には自民党で厚生労働大臣を務めた。さらに、国際政治学者として英語やフランス語など6か国語に精通し、ツイッターをはじめ、ネット上では海外の情報を積極的に発信している。専門家としての知識やキャリアは小池氏を上回るのは確かであり、その分、小池氏の粗も見つけやすいのだろう。
 
 それでも現時点のポジションは、政治家としては小池氏の方が上になる。そうした複雑な関係性ゆえに、小池氏批判のトーンが強まっているのかもしれない。

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