ネットでは「信じられない発言」「この人何なの」といった声があるが、だが、古くから夏野氏を知る層の間では「昔からこういう人だったけどね」といった指摘もある。夏野氏はこれまでも、その場の思いつきの放言と言えるような軽薄な発言が物議を醸し出してきた。
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2015年には、楽天グループの三木谷浩史氏との対談の場で、「日本史なんか教えなくていい。大河ドラマを見ていればいい。むしろプログラミングをやるべき」と持論を展開し、教養の軽視と批判を集めた。
2020年にも『ABEMA Prime』内で、安倍晋三首相(肩書は当時)の労働時間の短さに批判が集まっているトピックに、「首相が仕事をしているかどうかを“一般ピープル”の目線で見るのは大間違いだ。そういう批判をしているヤツはいい加減にしろ、選挙権を一度返上しろ、と言いたい」と発言。「日本の主権者は一般ピープル」「選挙権は国民の権利」といったツッコミが殺到してしまった。
さらに、「アホな国民感情」発言が飛び出した同日の番組では、マンガの表現規制に関して、「僕がいる出版業界は自由派ばっかりなんだけど、なんかちょっと引き直さないといけないのかなという感じはすごく受けている」ともコメント。夏野氏は株式会社KADOKAWA代表取締役社長も務めているため、こちらも「この発言はひどい」「自らサブカルチャー文化を潰しに行っている」と炎上している。
これらの発言は、対談相手やほかの出演者がいる中で生じたもの。夏野氏としてはユーモアを交えたつもりなのかもしれないが、やはり時と場所、何より言葉を選ぶべきなのは確かだろう。