小野は「3-2」とロッテが試合をひっくり返した直後の6回表に2番手として登板。しかし、先頭の宜保翔にいきなり二塁打を浴びると、続く福田周平にも四球で出塁を許す。さらに、宗佑磨の犠打で1死二、三塁とされた後に迎えた吉田正尚にも四球を与え、1死満塁と大ピンチを招いたところで降板となってしまった。
その後3番手として登板した田中靖洋が杉本裕太郎に2点タイムリーを浴びたことで、この日の小野は「0.1回2失点・被安打1・四球2」と散々な投球成績に。小野の乱調で逆転を許したチームは、得点を挙げられないまま敗北を喫する結果となった。
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逆転負けを招いた小野の乱調を受け、ネット上には「せっかく前の回に逆転したのに小野が全てを台無しにした」、「打たれた田中は悪くない、それまで独り相撲やらかした小野に全責任がある」、「首位オリックスに逆転勝ちを許した結果は重い、今後の優勝争いにも響きそうな痛恨の敗戦になるのでは」といった反応が寄せられている。
一方、「井口監督はなぜ小野をリードの状況で使ったのか」、「井口は小野の被打率のデータをまともに見てないのか?」、「井口監督は勝ってる時の小野と負けてる時の小野は別人ということを理解してほしい」と、チームを率いる井口資仁監督への批判も複数見受けられた。
「今季の小野は同点・ビハインド時は『被打率.105・与四死球2』とほとんど出塁を許していない一方、リード時は『被打率.300・与四死球6』と一転して不安定な投球となっています。他に控えていた田中(リード時被打率.500)、東妻勇輔(同.333)、フローレス(同.500)といった投手が小野以上に数字が悪いことから、井口監督はこの場面で小野を起用する決断を下したものと思われますが、裏目に出たことでファンの風当たりは強まっているようです。小野がリードの状況を苦手としている原因は不明ですが、与四死球数がビハインド時に比べて3倍と制球を乱していることから、メンタル面に原因があるのではとみる向きもあります」(野球ライター)
この日の小野の乱調について、試合後に「打たれるのは仕方ないが、その後の四球とかああいうところが後々響いてくる」と苦言を呈したことが伝えられている井口監督。今後小野の起用法を再考することはあるのだろうか。
文 / 柴田雅人