>>前編:<実録!不倫カップルの顛末>二人の男に揺れる心…判断を迫られた女の決断は?<<
「長年勤めていた病院も辞めて、心機一転生まれ変わるつもりでY郎の元へ行きました。そして、すぐに一緒に暮らし始めたんです。看護師と患者の関係では、さすがに肉体関係を持つことはできませんでしたが、もうしがらみは無くなったので彼と思う存分に愛し合うことができました。…でも、幸せだったのは最初の数か月だけでした。彼にアルコール依存症の気があったんです。ストレスが溜まってくると朝から飲むこともあって…ひどいと暴力を振るうこともありました。入院中は当然、アルコール厳禁だったので、彼の酒癖の悪さに全く気が付きませんでした」
後ろ指を指される不倫関係を清算し、幸せな未来に向けて進もうとした絵里香さんだったが、夢見ていた結末からは大きく外れる結果となってしまった。その後、絵里香さんはさらに追い打ちをかけられる話を耳にすることになる。
「元同僚から、私と不倫関係にあった医師のK吉が最近、離婚したって聞いたんです。奥さんと離婚の話し合いをしているっていう話は本当だったんです。私が彼を信じて待っていれば、今頃は彼と結婚出来ていたかも知れないのに…。いくら不倫の後ろめたさがあったからと言って、焦って知り合って間もないY郎に自分の運命を託してしまったのが大きな間違いでした」
結局、日増しに暴力が激しくなっていったY郎に我慢できず別れることになった絵里香さん。今は、新しい病院で働いているという。正しい道を選んだはずの絵里香さんだったが、望んだ未来を手に入れることはできなかった。「もし、あの時彼を信じて待っていれば…」と絵里香さんは後悔の日々を送っているという。