今回の動画で両名は、東京五輪に臨む侍ジャパンのメンバーが16日に発表されたことをテーマにトーク。なぜ不選出となったのか疑問に思った選手や、メンバーの人選から感じる稲葉篤紀監督の考えなどについて語った。
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その中で高木氏は、日本代表の内野守備・走塁コーチとして参加した2004年アテネ五輪でのメンバー選出を巡る裏話を告白。選出については事前に「各球団2人まで」と制限がかけられていたため、首脳陣はそれに従い計24名をメンバーに選んだが、高木氏は12球団のうち中日は「目ぼしい人はくれなかった」と口にした。
同五輪には中日から岩瀬仁紀氏(現野球解説者)、福留孝介の2名が選ばれているが、高木氏によると首脳陣はもともと川上憲伸氏(現野球解説者)、井端弘和氏(現侍ジャパン内野守備・走塁コーチ)を呼びたいと中日側に打診したとのこと。ただ、中日が派遣を断ったため、「またやり直しだから(大変だった)。『こっちがダメだったら、こっちを削ってこうするか』って(感じで)」と全体的なメンバー見直しをしいられたという。なお、高木氏は他にも希望選手の招集を拒否した球団があったかについては触れていない。
また、高木氏は五輪直前に木村拓也さん(元広島他)が肉離れを負ったことを受け、首脳陣が井端氏を追加召集させてくれないかと中日に頼んだことも明かす。ただ、中日側がこれも拒否したため、首脳陣の間では「えっ?」、「ほんとかよ?」と疑問の声が挙がっていたと語った。
高木氏の発言を受け、ネット上には「岩瀬と福留は当時バリバリの主力だったけど、アテネ五輪には求められてなかったのは初耳」、「川上は中日のエース、井端は内野複数守れる守備職人だから呼べたらかなり心強かっただろうな」、「ペナントが最優先だから選手出したくないっていう中日の考えも別に間違っては無い」、「一応代わりの選手出してるのに、あとからもう1人貸せって言われたらそりゃ中日は反発するだろ」といった反応が多数寄せられている。
一方、「だから中日は北京では選手を大量派遣したのか?」、「北京では結構選手出してて驚いた記憶あるけど、アテネの件が負い目になった部分もあるのかな」、「アテネの後は『中日は非協力的だった』ってやり玉に挙げられてたから、北京ではそれなりに招集を受け入れようってなったとしても不思議じゃない」と、4年後の北京五輪への影響を推測するコメントも複数見受けられた。
「中日は2008年北京五輪の際は、12球団で最多となる4名(川上、岩瀬、荒木雅博、森野将彦)を日本代表に派遣。台湾代表に派遣したチェンも含めると、5名もの主力選手を五輪のために送り出しています。当時は『中日だけ選手を出し過ぎでは?』と疑問視する声もありましたが、今回の高木氏の話を受けアテネ五輪で非協力的な姿勢だったことが影響していたのではと考えたファンは少なくないようです」(野球ライター)
アテネ五輪では準決勝でオーストラリアに敗れ銅メダルに終わった日本代表。首脳陣の希望通りに川上氏、井端氏を連れていくことができれば、もしかしたら違った結果になっていたのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA