今朝の読売新聞によると、政府はすでに東京五輪・パラリンピックで、一定数の観客を入れることを想定。観客全員に事前にPCR検査を求め、会場の入り口で観戦日の前1週間以内の「陰性証明書」を提示すれば入場を認めるという。また、ワクチンを接種した人は「接種証明書」があれば、それで入場が認められるとのこと。ただ、このPCR検査は自己負担になるとも記されている。
有観客か無観客か国民の間で議論が行われる中、すでに政府はパブリックビューイングの設営のみならず、観客ありきで考えを推し進める意向が読み取れる。こうした動きについて、意見を求められた玉川氏は「僕は一番問題だと思っているのは菅総理、日本のトップが正面から国民の疑問に答えていないところ」と糾弾。
「オリンピックがやりたいんだったら、国民にそれを納得してもらうという過程が必要だと思う」と述べ、「国内でも海外でも、さらに感染者が増えている状況で、なぜオリンピックをやるのかという疑問が解消できていない」と持論。
そして、開催するにあたり、菅首相には「我々を納得させられるような理由がないから、あんな逃げ方をしているんだろうなと映っている」と印象を吐露。
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さらに、「今まで森友にしろ桜にしろ、日本学術会議にしろ、我々の方から疑問があるといった時に、正面から答えてこないで済んできたんですよ、この政権は。前の政権も含めて。それでうまくやれていると思っているんですよ」と答弁をはぐらかして、国民を欺いてきたと主張。「でも、今回も同じようにやれると思わないでほしいです」と語気を強めていた。
これまで繰り返されてきた菅首相の不誠実な対応だが、今回は国民の命がかかった案件。SNS上では「質の違うことを結び付けて政権批判している」「学術会議は全く別問題なのに、政府のダメさを過度に強調するために一緒くたにして印象操作する」という声も聞かれたが、「今朝の玉川さんハッキリ言ってくれてスッキリした」「国民、舐められ過ぎではないですか?」と賛同のコメントも見られた。
そんな玉川氏は「好きなキャスター&コメンテーター2021」(文春オンライン)で、前回7位から初の首位に立ったことが分かったばかり。これからもその発言が注目を集めていきそうだ。