2018年2月の『ワイドナショー』では、大都市に「スリーパー・セル」と呼ばれるテロリストが潜入していると発言。これは北朝鮮との戦争が起こった想定の話から出たもので、憶測での発言が過ぎるのではと非難を集めてしまった。
2021年4月には、アメリカが米中関係の悪化に伴い、北京オリンピックのボイコットを示唆した報道に対し、ツイッターで「正直、愚かな動きだとしか思えない」「単に傲慢なのか、頭に蝶々が飛んでるのか」と批判し、「政治的事由によるオリンピックボイコットは過去にもあった」と非難が殺到してしまった。
>>三浦瑠麗氏「愚かな動き」「頭に蝶々が飛んでるのか」米の北京五輪ボイコット協議報道を痛烈批判<<
三浦氏は、ワイドショーのコメンテーターを務めるタレント文化人としての顔のほか、書籍やウェブサイトでの執筆を行う著述家、大学で講義を持つ教育・研究者など複数の側面がある。当然、それぞれの分野で視聴者、読者、関係者のリテラシーは異なる。
三浦氏の発言がある分野では「鋭い」と評価され、別の分野では「トンチンカン」「トンデモ」扱いとなる理由の一つはそこに求められそうだ。専門的な議論を、三浦氏なりに言葉を噛み砕いてワイドショーやSNSなど、誰もが目につく場所で記すことで、物議を醸し出しているのが現状と言えるかもしれない。
例えば、2020年1月に明らかになった俳優の東出昌大の不倫騒動に関して、『とくダネ!』(フジテレビ系)では「そうした報道はいらない」と発言。一方、ツイッターでは踏み込んだ補足として「民法の見直し」を提言した。これは、テレビとネットの発言を使い分けていると言えるが、当然ながら現状では両者は一緒のものとして扱われてしまう。この溝を埋めるのは困難だろう。
それでも、たびたび物議を醸し出すということは、彼女の発言がそれだけ注目を集めている証拠でもある。今後もメディアで彼女の姿や発言を見る機会は多そうだ。
記事内の引用について
三浦瑠麗氏のツイッターより https://twitter.com/lullymiura