番組では、気象防災キャスターの天達武史氏の「気象災害死ゼロプロジェクト」というコーナーが始まった。生活や命を守る情報を伝えるこのコーナーの冒頭では、谷原が「あまたつさーん」と遠くにいる天達氏を呼び、前番組の『とくダネ』での小倉智昭のスタイルを継承した。
第1回目のこの日は「大雨がもたらす冠水の脅威」について取り上げた。まずVTRで、今月発生したオーストラリアでの洪水の映像が流れた。車や家が流される映像とともにナレーションで、一週間ほど降り続いた記録的な豪雨で洪水が起きたこと、2人が死亡し18,000人以上が避難したことが報じられた。
続いて、スタジオでは天達氏が「日本でも今後、雨の降り方が強まるので道路の冠水に気をつけてほしい」と話し、CGでスタジオが冠水し水位が上がっていくように見せた。水位が谷原と天達氏の膝ぐらいまで来たところで、天達氏は歩くジェスチャーを見せながら、「谷原さん、これくらいだと(歩けますか)」と問いかけると、谷原は「ぜんぜん行けますね」と余裕で歩ける素振りを見せた。
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天達氏は「これ行っちゃだめなんですよ」と話を進めながら、スタジオのモニターに目をやった。そして、「あれ、谷原さん膝下ですけど、僕けっこう膝の上だ」と足の長さを指摘し、笑いを取った。谷原が「そうやって揶揄するのやめてよ、俺を」と反応すると、スタジオは一層笑いに包まれた。その後、天達氏はコーナーを本題に戻し、「くるぶしぐらいで、もう危ないんです」と冠水時の歩行に注意を呼びかけていた。
天達氏の一言で、スタジオの雰囲気がほぐれたようだったが、司会経験のある谷原はオープニングから緊張した様子もなく、番組全体を通して安定した司会進行ぶりを見せた。
ネットでは、「無難な進行で刺激がない」「やっぱり小倉のとくダネがよかった」などの書き込みもあったが、ほとんどが「天達氏を呼ぶ声が爽やかで甘い」「知性あるイケメンで毒がなくて安心」など、谷原の司会に好意的なコメントがほとんどだった。
22年続いた『とくダネ』の後継番組としてやりづらい面もあることだろう。しかし、俳優や司会業の経験が豊富な谷原がフジテレビの朝の顔になるのに時間はかからないかもしれない。