職員はトレーニングジムや銀行、そして職務中などで20~30代女性の全身や顔を自身のスマートフォンで断りなく撮影した疑いが持たれている。男は警察官として働き、定年退職後に再雇用された人物で、取り調べに対し、「警察官時代の2014年から90枚ほど隠し撮りした」と話しているという。
これだけでも「ドン引き」の事態だが、この話には続きがある。被害に気がついた女性が、職員が勤務する警察署に相談したが、その際50代の男性警視が上司への報告を怠り、事実上もみ消していたのだ。どうやら、「盗撮は大した犯罪ではない。それよりも身内を守ることが優先」と判断したようだ。60代の男性職員は容疑を認め、「かわいい子を間近で見たかった」と話している。
>>盗撮を担当する部署の警視、実は盗撮犯だった 「数年前から繰り返していた」余罪も認め怒り広がる<<
京都府警監察官室は盗撮を繰り返していたとして所属長訓戒、被害を報告しなかった警視についても所属長注意の内部処分とした。一定の処分を受けたものの、60代の男性職員は今後も職員として警察署に勤務していくものと見られている。
京都府警の処分に、「被害を受けた女性がいるのに、内部で処分すればいいというのはどういう了見なのか」「警察官の盗撮は許されて、一般人は逮捕するということなのか。許せない」「京都府警は不祥事がかなり多いが、こういう甘々で内部に甘い体質が犯罪を助長しているのではないか」「被害を相談しても警察がなあなあで済ますなんて、あり得ない」と憤りの声が相次いでいる状況だ。