男は1月30日午後4時50分頃、徳島県徳島市の国道で、携帯電話を手に持ち通話しながら自動車を運転する。その様子をパトロールしていた警察官が発見し、車を停止させた。その際、男は「子どもが危篤で病院に向かっている」「後で出頭するから今は行かせてほしい」などと懇願。警察官は訴えを認め、男がその場を離れることを認めた。
その後、警察官が病院に問い合わせたところ、虚偽であることが発覚。警察が男の自宅を訪れ、任意同行を求めた。結局、男は無免許であることなどが判明し、道路交通法違反の疑いで逮捕される。警察の取り調べに対し、容疑を認め、「逮捕されるのが怖かった」などと話しているという。
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男の行動に、「なぜ嘘をついたのか。結局バレるのに。咄嗟にそんな嘘をつくところをみると、日頃から嘘をつき続けていた可能性が高いね」「警察の善意を悪用した犯罪。こういうのが増えると、本当に危篤で運転している人間がバカを見る」「卑怯と言わざるを得ない行動。道路交通法違反以外の罪にも問うべきだ」と、憤りの声が相次ぐ。
また、男の主張を認めた警察官についても、「警察ならそれを認めちゃダメだろう」「どっちにしても捕まるようになっていたのだろうが、男がその後犯罪に手を染める、逃げるなどする可能性もあった。疑問符がつく行動と言わざるを得ない」と疑問視する声が。ただし、「法だけではなく人情も重視する良い警察官だったのでは」「警察官の行動を責めるのはちょっと酷」などと、擁護する声も少なくなかった。
「子どもが危篤」という事態を重視した警察官を嘲笑うかのような行動をした26歳の男。卑怯と言われても、致し方ない。