アンジャッシュ・渡部建の不倫騒動で、真摯に謝罪し、それまでのイメージを覆した児嶋一哉。自身のバイクを「ソープランドピンク」とイジった渡部、雨上がり決死隊・宮迫博之、チュートリアル・徳井義実が芸能界から消えてしまったことをYouTubeチャンネルで明かした動画がニュースとなり、200万回近くまで再生されたハンバーグ師匠ことスピードワゴン・井戸田潤。『2020テレビ番組出演本数ランキング』(ニホンモニター調べ)で、帯番組を持っていないにも関わらず、コンビ揃ってトップ10にランクインしたオードリー(若林正恭、春日俊彰)。
この3組は、コント赤信号・渡辺正行が、毎月東京・渋谷にあるライブハウス『渋谷La.mama』で開催している『ラ・ママ新人コント大会』出身であり、同イベントで運命が決定付けられた芸人なのである。
「渡辺が司会を務める『ラ・ママ新人コント大会』は、ウッチャンナンチャン、爆笑問題、バナナマンら、いまや有名となった芸人が出演していた30年以上続くライブです。出演をかけたネタ見せでは、渡辺が直接、漫才やコントを見てアドバイスしてくれることでも有名です」(芸能ライター)
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児嶋のキラーフレーズ「児嶋だよ!」は、『ラ・ママ』のエンディングで生まれたもの。ネタが終了し、全芸人が再登場する際、共演していた古坂大魔王やX-GUN・西尾季隆らから「お前誰だよ?」 とイジられた際に「児嶋だよ!」と返していたという。それがテレビで披露されたのだ。
一方、井戸田も同じような経験がある。先輩芸人から「誰だよ?」と、しつこくイジられ、当初は「井戸田ですよ」と返答していた。あまりにもしつこいため、最終的に、何の脈略もなく「俺だよ俺、ハンバーグだよ!」と返したとのこと。その後、バラエティ番組『笑いの金メダル』(ABCテレビ・テレビ朝日系)に出演。あるコーナーで「ハンバーグだよ!」とネタをしたのだが、大スベリ。うなだれてひな壇に帰ると、たむらけんじから「ハートが師匠やな! いや、ハンバーグ師匠やな!」とイジられたことで、今も続くハンバーグ師匠が誕生した。
「いわゆる『ズレ漫才』で、大ブレイクしたオードリーですが、この形が誕生した頃、若林は『もう辞めよう』と思っていた頃だったそうです。そこで、『ラ・ママ』のネタ見せで、ズレ漫才を見せたところ、渡辺に『M-1の決勝に行けるネタだ』『1年かけて決勝に行こう』と絶賛されたそうです。彼からアドバイスを受けたことで『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の敗者復活で決勝へ行くことができました」(同上)
東京芸人の夢の舞台である『ラ・ママ』。今後も多くのスターが生まれそうだ。