一つは、彼らの同期であるキングコングのチャンネル『毎週キングコング』で、11月15日に更新された『【感動】同期のオードリーについて真剣に語りました』という動画だ。こちらでは、今月放送予定のオードリーの番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)で共演した様子を述懐した。
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これまであまり共演がなかったという2組。西野亮廣は彼らの印象について、「面白いし、全部拾ってくださる」と語る。梶原雄太も「俺、あんまりおもろいこと言うてないねん。あれ、オードリーさんの腕やで。おもろく見せてくれる」と絶賛。同期芸人の中でも群を抜いて楽しかった絡みだったとした。
もう一つは、オリエンタルラジオ・中田敦彦のチャンネル『中田敦彦のトーク-NAKATA TALKS』で、11月30日にアップされたのが『【オードリーさんを語る】いいともレギュラー共演・ヒルナンデス・しくじり先生』。オリラジとオードリーは『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で同じ曜日でレギュラーを務めていた。
中田は、紆余曲折あったオリラジとは違い、オードリーは安定して番組を持てているという。若林がMCを務める『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)初出演時には「どうしても若林さんに勝ちたくて。同じ世代を生きるものとして……」と熱い想いがあったと回顧。特に、若林については「若林さんは非の打ちどころがない。エッジが効いたことも言うし、大喜利も強いし、演芸も強いでしょ。それで嫌われないから、“何ができないの?”って」と嫉妬にも似た印象を述べていた。
結成して間もなくブレイクしたキングコングやオリラジとは違い、オードリーは花開くのが遅かった。ブレイクしたのは結成から約9年である。ブレイク当初は、キャラ芸人の1組に括られることも多かったが、次第に『アメトーーク!』(テレビ朝日系)での若林のトーク力が注目を浴び始め、キャラ芸人から脱却していく。
同期は、吉本興業の養成所NSCでいうと、大阪22期のキングコング、南海キャンディーズ・山里亮太、東京5期のピースなどが当たる。華の年代と言われるほど、スターがひしめく中で、ここまで彼らが安定しているのは、様々な要因があるという。
「若林の器用さには、目を見張るものがあります。MC力はもちろん、元ボケということから、自らコメントで笑いを獲りに行ける能力、受け手になった際の質問力、企画の展開力、そうした完璧なものがありながらも、ラジオ『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では、彼が“人間”であることを感じさせてくれるのです。スターはどこか遠い存在になりがちですが、ラジオで愚痴をこぼし、春日を腐し、エピソードで笑いを起こす。とんでもない話をすることもありますが、どこか親近感を感じさせてくれます。そして、春日のスター性は他に類を見ません。彼には圧倒的な華があり、見るものを引き付ける才能があるのです」(芸能ライター)
知れば知るほど、魅力が湧き出るオードリー。視聴者が彼らの良いところを見つけていく限り、今後もさらに躍進していくに違いない。