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増刷三刷も決まるなど、好評を博している同書を手に東野と仲良く壇上に現れたふかわ。「東野さんには感謝です。東野さんと出会わなかったら芸能界では成功しなかった」と自身にとっての東野が恩人であることを紹介。東野はそんなふかわに対し、「その割に本には一つも僕のこと書かれていない」と不満げだったが、「東野さんとの日々を綴るには、この本ではちょっと毛色が違う気がして。ここには入れたくないなって……」と慌てて切り返す。
ふかわは東野について、「20代の頃、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に出演して、タレントとしての価値がまだ全くなくて、どうしていいかわからなかった。そんな時、いろんな形で僕を料理してくれたんです。そこから本格的な僕の芸能生活が始まった気がします。東野さんが作ってくれた僕へのいじりを、タモリさんたちもその後も引き継いでくださった」と感謝しきり。
「20代の時はプライベートでもよく一緒したりしたんです。でも、30代の時はこのままこの人と一緒にいたらおかしくなるなって。この人といると安心するとか、甘え過ぎてしまうなって。居心地がいいんですけど、このまま甘えてはいけないって。本能的にこのままではいけないって思ったんです」と東野とは距離を置いたという。「プライベートや番組で共演する機会はなかったけど、東野さんの存在は心の中でその後も太陽のようにあった。この本を出した機会に感謝の気持ちを伝えたいって今日お呼びしました」と頭を下げる。
東野の方はそんなふかわをこの日も愛のあるいじりで鼓舞。同書について、「この本読んでいたら、ふかわりょうがどんなに面倒臭い人かわかります」と切り出すと、「一番面白かったのはここ。『たまに男性ロックミュージシャンが男性限定のイベントを開催したりしていますが、俺は男にも支持される、女のためにやっているわけじゃないというその姿勢に虫酸が走ります』というところ」とふかわの毒舌文章を紹介。ふかわを「そこだけ切り取って紹介しないでください」と慌てさせた。また、「最近(ふかわは)自分のエゴサーチをしているらしいです。ふかわりょうと書いている人を探しては語りかけているらしいんです」とふかわのエゴサーチ癖も暴露。ふかわを慌てさせていた。
(取材・文:名鹿祥史)