新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各球団がそれぞれの個室からモニターをつないでリモートで選手を指名する形となった今年のドラフト。既に近大・佐藤輝明、早大・早川隆久といった目玉選手の1位指名を公言した球団が複数いるため、どの球団が当たりクジを引いて交渉権を獲得するのかが最大の焦点となっている。
>>阪神、ドラフト1位は近大・佐藤で確定?矢野監督の意味深発言、来シーズンの続投も決定的か<<
そのドラフトの開催が迫り、現役選手や球界OBが自身のSNSやユーチューブチャンネルと通じてコメントしている。1998年ドラフトで4位指名を受け日本ハムに入団した森本稀哲氏は、26日に自身の公式ツイッターに「会見も、胴上げも無く普通に帰りました。あれ?テレビで見てたのと違う!!って思ったドラフトでした」と投稿。それまでテレビ中継を通じて抱いていたドラフトのイメージとは違い、自身が実際に指名された時は記者会見やチームメイトからの胴上げは全くなかったと振り返った。
2008年ドラフト5位で巨人に入団した笠原将生氏は26日、自身の公式ツイッターに「毎年この日は右投手入って来んなと 信じて1日を過ごしてました」と投稿。自身の立場を脅かしかねない新人が入ってこないことを毎年願っていたと語っている。
2006年ドラフト(高校生)で1位指名を受け広島に入団したツインズ・前田健太は、25日に自身の公式ユーチューブチャンネルに自身のドラフトをテーマとしたトーク動画を投稿。動画内では「(指名がなければ)大学なら4年、社会人なら2年(待つ必要がある)。だから最短で(プロに)行けるように、高卒で指名がなかったら社会人野球のあるチームにお世話になる予定だった」と、指名漏れの場合は社会人入りする予定だったことを明かしている。
今年のドラフトについては、ネット上にも「いよいよ待ちに待ったドラフトだ、くじ引きは大部屋でやるみたいだしリモートでも全然盛り上がるだろうな」、「何人重複指名が出るか凄く楽しみ、佐藤、早川はほぼくじ引き確定だし」、「佐藤、早川が人気だから、裏をかいて他選手一本釣りする球団もいるだろうな」、「去年みたいな競合になったらウチのひいきは当たりクジちゃんと引けるんだろうか…」といった反応が多数寄せられている。
昨年は大船渡高・佐々木朗希(現ロッテ)に4球団、星稜高・奥川恭伸(現ヤクルト)、東邦高・石川昂弥(現中日)にそれぞれ3球団の指名が集まる一方で、広島、DeNAが単独指名に成功するなど盛り上がりを見せたドラフト。競合覚悟でいくのか、それとも一本釣りを狙うのか。今年のドラフトも各球団の指名戦略には大きな注目が集まりそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
森本稀哲氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/onifukkusencho
笠原将生氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/shoki_____
前田健太の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCJlavxr4G9OFkymtkbKZmOw