>>楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」 田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、 球団からは“口止め料”の提示も?<<
今回の動画で田尾氏は、2日に行われた巨人対DeNA戦について解説。その話の流れで、中日が大野の登板を当初予定の8月30日巨人戦から9月1日広島戦にずらした件について言及した。
中日が30日の試合(2-3で敗北)で大野を使わず勝野昌慶を起用すると知った際、「ここで勝野か?」と疑問を抱いたという田尾氏。今シーズンのセ・リーグはCSがなく2位以下は日本シリーズ進出のチャンスがないことを踏まえつつ、「今の大野はセ・リーグで一番調子がいい投手。その大野をなぜ1位の巨人に当てなかったのか」と大野のローテをずらした首脳陣に苦言を呈した。
巨人戦を回避し広島戦に登板した大野は、「9回無失点・被安打2・1四球・11奪三振」で完封勝利を飾っている。ただ、田尾氏は「5位のチーム(広島)に勝つよりは、1位のチーム(巨人)に1つでも多く勝っていく(方が大事)」と、優勝争いを考えるなら巨人相手に登板させて勝ちを狙いにいくべきだったと主張した。
中日を含め他5球団が“巨人包囲網”を敷かなければ、ペナントレース後半戦も巨人が首位独走という状態は変わらないという田尾氏。巨人以外の5球団の監督に対し、「巨人にレベルの高い投手を当てるという抵抗を見せてもらいたい」と、足並みをそろえて包囲網を敷くことを願っていた。
この他にも田尾氏は、2日の巨人対DeNA戦で目に留まった選手のプレーや、自身が思う巨人の強さについて動画内で語っている。
今回の動画を受け、ネット上には「確かにCS無いのに下位球団にエースぶつけたのは疑問」、「CSがあるならAクラス狙いって理由が通じるけど今年は無いからなあ」、「巨人からしたらわざわざずらしてくれてラッキーって感じだっただろうな」、「もうシーズン折り返してるから、そろそろ包囲網敷かないとこのまま巨人が優勝してしまうぞ」といった反応が多数寄せられている。
一方、「中日だけが頑張っても無駄なのが現状だからずらすのは仕方ない」、「他4球団が頼りにならないから、中日も『大野ぶつけてもなあ…』って感じになったんじゃない?」といったコメントも複数見受けられた。
「今シーズンの中日は「7勝7敗1分」と巨人と互角に渡り合っていますが、その他の4球団は全て巨人に負け越し中。広島は『5勝6敗1分』とまだマシですが、ヤクルトは『4勝8敗1分』、DeNAは『3勝8敗』、そして阪神は『2勝8敗』とほとんどの球団が巨人に完全にカモにされています。中日だけが巨人包囲網を敷いても効果が薄いことは明白なため、首脳陣も『巨人に当てるだけ無駄、それなら下位球団からしっかり星を取ろう』という考えで大野のローテをずらしたのかもしれませんね」(野球ライター)
中日以外の4球団から貯金16を稼いだ結果、2位阪神に7.5ゲーム差と首位独走中の巨人。他球団がもっと健闘していれば、中日が30日の試合で大野のローテをずらすこともなかったのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA