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「やってられるかボケェ!」 元楽天・田尾監督、元中日・星野監督のチームに怒り爆発“絶叫エピソード”を明かす

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星野仙一さん(写真は楽天監督時代)

 元楽天監督で現在は沖縄のプロ球団・琉球のシニアディレクター兼打撃総合コーチを務める田尾安志氏が、15日に自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に中日(1969-1982)で活躍し、引退後は中日(1987-2001)、阪神(2002-2003)、楽天(2011-2014)の3球団で監督を務めた故・星野仙一さんについて言及した。

 本動画で田尾氏は元広島で野球解説者の岡義朗氏、元阪神で野球解説者の藪恵壹氏と共に、「プロ野球界で一番怖かった人」をテーマにトーク。話の中で田尾氏は星野さんの名を挙げた。

 >>顔面変形、審判暴行...昔はもっと強烈だったプロ野球監督の“鉄拳制裁”<< 

 1976年から1982年にかけて選手時代の星野さんと共に中日でプレーした田尾氏は、「星さんが開幕(戦)で投げてて途中で代えられた時、ベンチに戻るなり湯飲みを投げ割って『うわあ…怖いなあ…』と思った」と自身の体験談を披露。これ以外にも、当時は怒ると球場内通路のドアやベンチ内の扇風機をしばしば殴ったり蹴ったりしていたことを明かした。

 田尾氏の話を受けた藪氏は、星野さんは阪神監督時代にも怒るとベンチ内で自身の前の座席を蹴り上げていたと振り返った。一方、岡氏は自身が阪神でコーチを務めていた際に見聞きした中日監督時代の星野さんのエピソードを披露した。

 具体的な日時は明かしていないが、ある試合で岡氏が三塁コーチャーを務めていたところ、自身の目の前を星野さんが「こんな弱いチームでやっとられるかボケェ!」と怒り心頭で通り過ぎていったことがあるという。

 また、別の試合では星野さんの命を受けた中日バッテリーが阪神・岡田彰布(元阪神・オリックス監督)への死球を画策するも失敗。翌日の試合前練習で2人の姿がないことを不審に思った岡氏が中日スタッフに尋ねると、スタッフは「当てなかったから(2人とも)二軍に落ちました」と星野さんの逆鱗に触れたことが理由と答えたという。

 血気盛んなエピソードが次々に飛び出した星野さんに対し、田尾氏はプロ入り前は「こんなおっさんが(なんで)試合の時にあんなにカッカするんだ」と疑問に思っていたとのこと。ただ、プロ入り後は「(プロでは)1つ勝つ、1つ負けるってこんなに大きなことなのか」と星野さんの怒りは勝利への執念によるものだったことに気付いたといい、岡氏、藪氏も共に同調するようにうなずいていた。

 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「楽天監督時代は結構穏やかな印象だったけど、その前はそんなに血気盛んだったのか」、「死球当てれなかった選手を即二軍落ちって凄いな、今の時代ならパワハラとか言われそう」、「中日監督時代は鉄拳制裁も日常茶飯事だったって言われてたな」、「それだけ1つの勝利に心血を注いでた監督だった、ここまで熱気のある監督はもうしばらく出てこないだろう」といった反応が多数寄せられている。

 「今の若い世代には穏やかな表情が多かった楽天監督時代のイメージしかないかもしれませんが、星野さんは現役のころから中日・阪神監督時代にかけては“燃える男”、“闘将”などと呼ばれたほどの激情家。自身が納得のいかないプレーをした選手には、鉄拳制裁も辞さないほど厳しい監督でした。ただ、これらの行動は全て試合で勝つための行動で、過去に受けたインタビューの中では『俺のプレッシャーに負けるような奴がここぞの時に踏ん張れるか』との思いで選手を叱咤激励していたと語っています」(野球ライター)

 中日(1988,1999)、阪神(2003)、楽天(2013)を全てリーグ優勝に導き、楽天では球団史上初の日本一も成し遂げた星野さん。球界を彩った名監督の情熱的な姿は、元同僚たちの心に今も強く残っているようだ。

文 / 柴田雅人
記事内の引用について
田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA

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