今回の動画で片岡氏は、24~26日にかけての対中日3連戦で「2勝1敗」という成績を残した阪神の戦いぶりについて解説。24日から1戦ずつ、複数選手の名を挙げながら解説した。
議論のきっかけとなったのは、プロ8年目で25歳の内野手・北條史也についての発言。右手有鉤骨骨折で23日に登録抹消となった糸原健斗に代わり主将代理を務めている北條は、3連戦中に「.222・3打点・2安打」といった成績をマーク。打率を見るとそれほど高い数字ではないが、24日の試合では7回表に決勝の3点タイムリーツーベースを放つ活躍を見せている。
動画内で北條の名も挙げた片岡氏は、「北條が打った時は、ベンチで多くの選手が喜んでいる。その姿を見て、北條の日ごろの(チームを鼓舞する)姿勢というのが選手・首脳陣に浸透しているんだなと感じた」と北條の働きを評価。その上で、「このチャンスにレギュラーをつかまないといけない。糸原が帰ってきても外せないというような選手にならなきゃいけない」と、糸原を押しのけてレギュラーに定着することを期待した。
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この片岡氏の発言を受け、ネット上には「先週の北條は調子良さそうだったし、このままならレギュラー奪取は十分あるんじゃないか」、「北條はチームでも屈指のムードメーカーだから、攻守で結果残して勢いをつけてほしい」、「主将代理の北條が台頭するのが一番いい形、矢野(燿大)監督も期待してるからこそ任命したんだろうし」といった賛同の声が多数寄せられている。
一方、「北條ではなく植田(海)を使って、近本(光司)と1、2番を組ませる方が絶対相手の脅威になる」、「北條はいかんせん守備が不安すぎる、それなら足速くて守備範囲は広い植田を使った方がマシな気がする」と、同僚内野手の植田を推すコメントも複数見受けられるなど議論が飛び交っている。
「26日終了時点の個人成績を見ると、北條の打率が『.156』なのに対し植田は『.400』で、出塁率は北條が『.229』で植田は『.625』。もちろん打席数に差はありますが、純粋に数字だけを見るなら植田の方に分があります。守備面では北條のエラー数は『2』に対し、植田は『1』と大きな差はなし。植田のエラーは11日のDeNA戦で敗戦につながった致命的なエラーでもあるのですが、それを差し引いても北條より使う価値があると考えているファンは一定数いるようです。こうしたファンは植田が北條より2学年下の24歳である点も踏まえ、今後の伸びしろに期待しているようですね。また、中には内野の一角である木浪聖也の調子が上がってこないことから、『木浪を外して北條、植田で二遊間を組ませろ』と主張しているファンも見受けられます」(野球ライター)
首位巨人を4.5ゲーム差で追う阪神は、28日から2位ヤクルトとの3連戦が組まれている。優勝争いを左右する重要なカードになることはまず間違いないが、チームを率いる矢野監督はどのような起用法を見せるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA