今回のブログで堀内氏は同日の巨人対ヤクルト戦について、複数選手の名を挙げながら解説。その中で、同戦に「6番・遊撃」でスタメン出場したエスコバーのプレーに苦言を呈した。
>>巨人・広島に「両チームともリリーフがあれ」 巨人・堀内元監督が苦言、昨季以上に失点がかさんでいるワケは<<
堀内氏が問題としたのは、「0-5」とヤクルト5点ビハインドの1回裏に飛び出たプレー。この回ヤクルトは巨人先発・桜井俊貴から2点を返しなおも1死一、三塁というチャンスだったが、ここで迎えたエスコバーがカウント「0-2」からの3球目を併殺打にしてしまいチェンジ。一気に点差を詰めることができず、試合も「4-9」で敗れている。
このプレーについて堀内氏は、「1塁ランナーの山崎くんが2球目に走った。タイミングはセーフのはずだったがエスコバーはその2球目をファウルにした。ここが今日の試合のターニングポイントだ」とコメント。
その上で、「目の前に走ってんのが見えてんだからここは当てちゃいかん」、「もし盗塁が成功して一死2,3塁となっていればダブルプレーはない」と苦言を呈した。
エスコバーが打席に入った時点ではまだ3点リードだったことから、巨人内野陣は前進守備を敷いていなかったという堀内氏。そのため、盗塁が成功していれば「同じショートゴロを打ったとしても ファーストでアウトを取りにいくから3点目が取れたはず」と指摘した。
ヤクルト側の拙攻に助けられた巨人先発の桜井は「7.2回4失点」と粘りの投球を見せたが、「ハッキリ言って今日はそこまで持つピッチングではなかった」という堀内氏。「あの打席で3点目が取れていたら 今日の試合の流れは変わっていたに違いない」と、桜井を攻め切れていれば違った結果になったのではと推測していた。
今回の投稿を受け、ネット上には「あの併殺でせっかくの反撃ムードが完全に消滅してしまった」、「振るならせめて前に飛ばせばエンドランのような形になったのに」、「桜井は連続四球出してふらついてたから、強引に振らずに待ち球作戦でも良かったのでは?」、「見てて何やってんだよと思ったけど、エスコバー併殺多いからなあ…」といった反応が多数寄せられている。
「今シーズンからヤクルトに加入したエスコバーは、ここまで28試合に出場し『.290・1本・14打点・29安打』をマーク。得点圏打率も『.333』で3割超えと悪くない成績を残していますが、その一方で併殺打数は『5』でチームワースト、リーグでもワースト3位タイの数字になっています。桜井がそれまでに2四球を出すなど不安定な立ち上がりだったことも含め、2ストライクに追い込まれるまでは手を出さず、その間に盗塁といった形を取った方が良かったのではと考えているファンは一定数いるようです。また、エスコバーがまだ日本の野球に慣れていないとした上で、首脳陣が細かくサインを出して指示すべきだったとの主張も一部見受けられます」(野球ライター)
同日の敗戦で首位巨人とは3.5ゲーム差がついてしまった2位ヤクルト。優勝争いのことを考えると、今回の拙攻は後々まで悔やまれることになるかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
堀内恒夫氏の公式ブログより
https://ameblo.jp/horiuchi18/