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石原慎太郎氏、嘱託殺人事件に「美徳も知らぬ検察の愚かしさ」 ALS患者を「業病」と表し物議に

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石原慎太郎公式ツイッターより https://twitter.com/i_shintaro

 元東京都知事で作家の石原慎太郎氏が発信したあるツイートが、物議を醸している。

 石原氏が投稿したのは、医師2名がALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性の依頼で薬物を投与し殺害した、嘱託殺人事件に関するツイート。安楽死の是非を含め、大きな話題となっているが、そんな中、石原氏は27日にツイッターを更新し、「業病のALSに侵され自殺のための身動きも出来ぬ女性が尊厳死を願って相談した二人の医師が薬を与え手助けした事で『殺害』容疑で起訴された」と事件について言及し、「武士道の切腹の際の苦しみを救うための介錯の美徳も知らぬ検察の愚かしさに腹が立つ」と今後起訴が見込まれる検察を批判。「裁判の折り私は是非とも医師たちの弁護人として法廷に立ちたい」と容疑者を擁護していた。

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 しかし、石原氏の使った「業病」は「前世の罪の報いで発生する病気」という意味。被害者や、現在も闘病しているALS患者を侮辱しているとして、「業病って…被害者が前世に何したっていうんですか?」「作家なのに業病の意味も知らないんですか?」「前世の報いで苦しんでいる人を医師が武士の情けで救ったと思ってるのか」という批判が殺到する事態に。また、「医療尊厳死は武士道とも切腹ともなんの関係もない」「武士道持ち出してくるって時代錯誤過ぎる」というツッコミも集まっていた。

 石原氏と言えば、これまでも幾度となく差別発言を繰り返してきた存在。東日本大震災の際には、「津波をうまく利用して(日本人の)我欲を一回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と発言したり、同性愛者について「テレビなんかにも同性愛者の連中が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている」「男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」などと暴言を吐き、その度に批判を集めているが、一方では一定の支持を集めている。

 今回も批判の一方では、「同意です。介錯したんだと思ってます」「この患者の主治医が介錯したのなら、それは尊いことだと思いますし、罰するべきではない」という賛同も見受けられたが、大多数は苦言となっていた。

記事内の引用について
石原慎太郎公式ツイッターより https://twitter.com/i_shintaro

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