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今回の放送で関本氏は、23日~28日の阪神の試合を振り返り解説。その中で梅野、原口、坂本の日替わり出場が続く阪神の捕手起用について語った。
昨シーズンまでの阪神は、ゴールデングラブ賞を2年連続(2018-2019)で獲得した梅野隆太郎が正捕手として主にスタメン起用されていた。ただ、今シーズンは梅野が5試合、原口文仁が3試合、坂本誠志郎が1試合とスタメン捕手が分散しており、25日~26日を除いては毎日スタメン捕手が変わる日替わり起用が続いている。
この日替わり起用について、関本氏は「梅野っていう去年タイトルも獲ったレギュラーがいて、『どこに不満があるんかな?』っていうのは正直感じる」とコメント。実績のある梅野をなぜスタメンに固定しないのかと、矢野燿大監督を始めとした首脳陣に苦言を呈した。
原口は打撃力、坂本はキャッチング、フレーミングといった総合的な力と、他捕手にも良さがあるという関本氏だが、「投手がどう感じてるのか(が不安)。毎日投げる中継ぎ投手が、毎日捕手が違うのはどう感じるのかなと思う」と指摘。毎試合捕手が違うという状況は、中継ぎ投手を混乱させるのではと推測した。
矢野監督が捕手出身であることから、何かしらの意図があって日替わり起用をしているのではないかと推察した関本氏。それでも、「(日替わり起用が)当分続くのか、それとも固定していくのかは分からないけど、僕は梅野で固定するのがいいんじゃないかと思う」と、梅野をスタメンに固定して戦うべきではないかと主張していた。
今回の放送を受け、ネット上には「実績十分な梅野を固定しない理由が分からない、チームも最下位だし一刻も早く固定してほしい」、「スタメンは梅野、途中から原口・坂本って言うならまだ分かるけど、最初から原口・坂本にマスクを被らせるのは違うと思う」、「色んなOBから疑問の声が飛んでるし、1日でも早くやめた方がいいんじゃないか」、「対戦が一巡するまで好きにさせろよと思ってたけど、負けが込んでるからそうも言ってられなくなってきた」といった賛同の声が多数寄せられている。
一方、「たかだが9試合でやめろっていうのは早い、開幕から1か月後の7月中旬くらいまではこのまま試すべき」、「怪我や不振のリスクを考えたら、梅野1人に疲労を溜めない今のやり方は全然いいと思うけどなあ」、「去年は梅野が正捕手でもギリギリ3位だったんだし、優勝を狙うには今までのやり方変えるのも必要だろ」といった、スタメン固定への反対意見も複数見受けられた。
「開幕から続けられている阪神の日替わり捕手起用ですが、これまでにも複数の球界捕手OBが疑問を呈しています。元近鉄他監督の梨田昌孝氏は、スポーツ紙上での解説の中で、『投手との相性も理解はできるが、レギュラー捕手の梅野を固定すべき』とコメント。元中日監督の谷繁元信氏も、阪神戦のラジオ中継で解説を務めた際に『せっかく梅野が2年、3年かけて育ってきたところ(を固定しないのは)、僕の中では“?(ハテナ)”が出る』と口にしています。こうした周囲の疑問は、当然矢野監督の耳にも入っているとは思うのですが…」(野球ライター)
日替わり捕手でチームが好調なら話は違ったかもしれないが、阪神は28日終了時点で「2勝7敗・勝率.222」で最下位に沈んでいる。チームは本日30日から対中日3連戦に臨むが、矢野監督はこのまま日替わり起用を続けるのだろうか。
文/ 柴田雅人