それが有料記事の配信だ。気軽に文章、音楽、映像などをアップできるアプリ『note』を使って記事を作成。同アプリは記事を有料で販売できることから、そちらの機能を利用して金を生み出しているのだとか。
「しずる・村上純は『ハッキリ言って仕事がない』と、相方の池田一真との出会いやコントとの出会いなど、自身の半生を書いています。このほかにも、『M-1グランプリ』ファイナリストのゆにばーす・川瀬名人はコラムを、女優の伊藤沙莉を妹に持つオズワルド・伊藤俊介は、無料公開で父の死を書いたり、一部有料記事もスタートさせています。それぞれ記事は100円。全員吉本芸人でありますが、事務所に話を通しているのかいないかは不明です。5万円以下の直営業は認める方針と噂されていますし、報告していない可能性はありますね」(芸能ライター)
また、過去に吉本興業のマネージャーとして、極楽とんぼや南海キャンディーズを担当した片山勝三氏が手がけるイベント制作会社『スラッシュパイル』は、もともと開催する予定だったライブを『note』を使って有料配信している。ライブならではの秘匿性を理由にチケット枚数に制限を設け、オンライン上でも一体感を演出。チケットの売れ行きも好調だという。
「イベントには、ケンドーコバヤシ、平成ノブシコブシ・吉村崇ら大物が出るイベントだらけ。人気イベント『天才の名言』に関しては、1枚1,000円のチケット800枚を売り切ったそうです。これで約80万円の売り上げですからね。本来は開催できず、完全赤字だったわけですから、主催者もホッとしているでしょう」(同上)
さらに、YouTube界でも大きな動きが。雨上がり決死隊・宮迫博之は、人気キャラクター・轟さんのキャラクターで生配信を開催。約60万人が視聴した。YouTubeでは、生配信中に視聴者が投げ銭できるシステム(スーパーチャット)があるが、数百円から中には1万円以上を投げ銭する人がおり、数十人が宮迫を支援した。
吉本芸人は、スーパーチャットの利用を原則禁止されているという。しかし、ある吉本の若手芸人が、生配信中に「解禁された」との情報を耳にしたと語っている。このように情報が錯綜しているが、宮迫は吉本から契約解除をされている状態のため、スーパーチャットを気兼ねなく利用できるとみられる。
劇場や番組収録が激減している今、有料配信&投げ銭システムを利用する芸人が急増しそうだ。