2020年の殿堂者としては、既にバティスタ、nWo、ベラ・ツインズの殿堂入りが発表されており、JBLは4組目となる。
JBLは、日本ではブラッドショーのリングネームで1997年から全日本プロレスに来日し、バリー・ウィンダムとのタッグで世界最強タッグ決定リーグ戦にも参戦。その後、シングルプレイヤーに参戦した後、WWEに移籍するのだが、この時の経験が後のキャラクターに活かされることになる。WWEでは1998年にジャスティン“ホーク”ブラッドショーとして、ロン・シモンズと共にアコライツを結成し、翌年の1999年にはWWEタッグ王座を獲得。2000年には金かビールをもらえばどんな相手でも用心棒を引き受けるAPA(アコライツ警備保障)を開業して活躍。タッグ解消後、2004年にはJBLに改名すると、株で成功した嫌味な成金としてWWE王座を戴冠して人気を博した。
カウボーイ的なキャラクターは、全日本のツアーで一緒だった同郷で、リスペクトしているスタン・ハンセン氏をオマージュしたものであり、エルボードロップやウエスタン・ラリアットを使っており、今回ハンセン氏に続いて殿堂入りを果たせたのは嬉しいことだろう。現在はコメンテーターとして人気があるJBLなだけに、日本時間4月3日に開催される殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2020』でのスピーチにも期待したい。
さて、ここで気になるのが、アントニオ猪木氏、藤波辰爾、故・力道山氏、新間寿氏に続く日本人選手及び関係者の殿堂入りはあるのか?ということだ。現在、有力視されているのが、今年1月に引退をした獣神サンダー・ライガー氏である。ライガー氏はアメリカマットでも活躍しており、2015年にはWWEのファームブランドNXTにVIP待遇で、新日本プロレスに所属しながら異例の参戦を果たしている。“世界の獣神”が殿堂入りする可能性は十分にあるだろう。他にも、故・ジャイアント馬場氏、キラー・カーン氏、初代タイガーマスク、グレート・ムタ、ザ・グレート・カブキ氏、故・マサ斎藤氏ら全米で活躍した日本人選手はたくさんいるだけに、レガシー部門も含めて殿堂入りする日本人が発表されるのか注目だ。
(どら増田)