現在、全日本では三冠ヘビー級王者の宮原健斗を筆頭に、ヘビー級の若い選手が順調に育って来ており、秋山の指導力をWWE首脳陣が高く評価。WWEとの話し合いを経て今回の渡米が決定したという。5月12日から22日までオーランドにあるWWEパフォーマンスセンターで、ゲストコーチとして未来のスーパースターを指導する他、ファームブランドNXTの収録を視察したり、トリプルHタレント部門兼ライブ・イベント部門兼ストーリー部門最高執行役員とも会談するとのこと。
秋山は「ゲストコーチで来て欲しいとは聞きましたが、NXT視察、トリプルHさんとの会談は僕も少し前に知りました。(ジャイアント)馬場さんはもちろんこと、沢山の先輩に教わった技術を必要としてもらえるのは嬉しいです」と今回のシリーズオフを使った渡米について喜んでいる。
このWWEパフォーマンスセンターには、秋山と同世代で同じくアマレス出身のケンドー・カシンがトレーナーを務めており、2人が合流するのは間違いないだろう。日本育ちのWWEスーパースターが増えてきただけに、WWEが日本というマーケットを意識する上で、育成にも目を着けているのは言うまでもない。
また、全日本は「今回の訪問が両団体にとってプラスになる事が期待されます」と今回、秋山とトリプルHが会談をすることで、両団体間の交流にも期待感を滲ませている。師匠である故・ジャイアント馬場さんがアメリカで主戦場にしていたWWWFは現在のWWEとなり、世界一のプロレス団体に成長した。今年は全日本とWWEが最後にビジネスをした『日米レスリングサミット』(90年4月13日・東京ドームで開催)から30年の節目を迎える。新たな歴史が生まれるのか注目だ。
(どら増田)