“裸イケメン”大好物の記者は、さっそく銀座店に行ってみる!そこで見たものは…。
さて、興味津津と記者が乗り込んだ「アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)」銀座店。いました! いました! 入り口の前に“アバクロ・ドアマン”モデルたちが立っている。
真冬なので、さすがにハダカではなかったが、アバクロの上下をオシャレにキメたイケメンたち。一生懸命“英語”で「いらっしゃいませ」を言い、笑顔を振りまいている。
二人並んでお品良く立っている彼らは、決してやる気が無いわけでは無いけれど、笑顔で立って声をかける以外にヤルコトが無いらしいので、チョットかわいそう。同じ商売笑顔でも「売れる本があればお売りください!」と、深夜でも笑顔で言ってくれるブックオフの店員や、ハッピはちまきでテレビを売っている家電量販店の店員などの方が、仕事としてはやりがいがありそうだ。そこで記者は気がついた。
「キャンペン・ガールは同じ様に立ってるだけでも、ぜんぜん気にならないのに、イケメン・モデルは何で立ってて、こうも痛々しく感じるんだろう?」彼らはバブル期に流行った六本木の男ストリッパーやNYの街角で客を待つ、男娼のニオイがする。
こちらとしても、彼らに下手に絡んではいけないし、道を聞いたり、ましてや服も買わないのに「オサワリ」する訳にもいかず、ただ見てるだけ。ああ、つまらない。指を加えて銀座の“アバメン”(アバクロのイケメン)を見てるより、さっさと地元に帰って商店街の八百屋の兄ちゃんと世間話でもしている方がよっぽど楽しいと思った。
しかし、記者がカメラを向けても、彼らが嫌がらずに撮られてくれた事はありがたい。こうして話題に上がる事が彼らの最大の仕事でもあるからだろう。
きっと、普段はスーパーのチラシのモデルとかをしているタレントの卵なんだろうな。「みんな、チラシ・モデルからビックになったエロ男爵、沢村一樹目指してガンバレよ!」と、心の中でつぶやき、店をあとにする記者。けっこう楽しかった。
<コダイユキエ>イケメン好きの40歳独身女性記者
イラスト:大人の事情で写真は使えないので、ユキエの下手くそなイラストをどうぞ。