終電をなくした一般人に、突撃インタビュー。「タクシー代を払うので家に行ってもいいですか?」と交渉して、OKならついて行き、家にあがるという、リアルガチな番組。スタッフがアタックするその様子を、これまた一般家庭にあがりこんで観るウォッチャーは、矢作とビビる大木だ。人間模様があったり、夫婦愛、悲しい過去があったりと、予想を超える感動ドキュメント。ラストには、夢を叶えるために、節約生活の日々を送る美人女子大生が登場。金欠なのに終電を逃し、「タクシー代を払う」という理由だけで、会ったばかりの男性スタッフを、弟と同居するマンションにあげた。「毎日カツカツですもん」と訴える彼女のVTRに、矢作は思わず、「お金、あげよっかな」。ビビる大木は「おじさんの発想だよ」とツッコみ、夢を追う若者に胸打たれるおじさんふたりだった。
●第2位「笑いのアンテナ、立ってねぇな」(さまぁ〜ず・三村マサカズ/テレビ朝日系『第1回 三村&有吉特番』1月6日)
40歳を過ぎ、芸歴も20年前後にいたる中堅お笑い芸人、俳優が集まり、ひたすら老いについて語る特番。オープニングでは、登り棒、ポールの踏み越えなどに挑戦し、若いころは無意識でできていたことが、まったくできなくなった実情と向かい合った。トークが、“40代の発見と女性の好みの変化”になると、「年をとると、スリムよりポッチャリが好きになった」と持論を展開したのは、おぎやはぎ・矢作兼。また、「堀北真希ちゃんみたいに、20代の女性ゲストが番組に来て、人見知りなのに心を開く瞬間がたまらない!」と語ったのは、三村。しかし、「いろんな方向からの笑いをやっても、ダメだったら、(相手は)センスねぇな。笑いのアンテナ、立ってねぇな」とションボリすることもしばしば。こと“笑い”になると、大人になりきれない46歳の2児のパパ、三村だった。
●第3位「国立のガールズバーではしゃべれる」(オードリー・若林正恭/日本テレビ系『せまソン♪』1月10日)
セクシー女優のRIOがやってきて、合コンのエロテクを披露した。横に座る若林が実験台になる格好で、普通に話しながらも、テーブルの下で膝をさわられたり、手の上に手を重ねられたり…。ニヤけ顔が止まらない若林は勢いに乗って、「8年彼女がいない」ことを告白。周囲からは、女性が苦手、神経質すぎるなど、勝手に理由を付けられているため、最近は積極的に人が集まる場所に行く努力をしている。おもに、「西東京のほう。吉祥寺から西のほうでウロチョロしてる」とか。その甲斐あって、「国立のガールズバーではしゃべれる」ようになったが、一般女性と普通に接するのは、まだ苦手だ。(伊藤由華)