都内に住むイケメンの相田君(仮名、18歳。アルバイト)が、お宝ショップ内でこう話す。
興味の無い人には何がなんだかわからないだろうが、「友ちん」とは、AKB48の“人気メン”(メンバー)である板野友美のこと。この6月にメンバー全員のトレーディングカードBOXなどが発売されたばかりのAKB48だが、相田君は過去にセブンイレブンで発売されたトレーディングカードのうちどうしても板野のものが欲しくて、あちこちのセブン店舗に出没していた、というわけだ。
「今日もDVD封入のカードを、1000円でもいいや! と思って買っちゃったんすよ」
と照れる相田君。飛ぶ鳥を落とす勢いのAKB48のファンは、トップヲタ、と呼ばれるファンだけじゃないんだなあ、とも改めて実感した。
このお宝ショップでは、セブンイレブンのもの(対象お菓子2個購入で一枚のトレカをプレゼント。各店先着18枚のみ! キャンペーン終了済み。)とCDやDVDの封入ものを中心にトレーディングカードを扱っている。
「うちはAKBのトレカは3日間でなくなっちゃいましたね。1時間で売り切れた店舗もあったと聞きます。もうどこへ行かれても売っていませんよ」(セブンイレブン・国立市の店舗)
ということだった。また、同じくセブンイレブンの700円分商品購入で引換券が当たるベアブリック(一店舗に48種類の48個しかなく、10日間のキャンペーンは、やはり先日終了済み。)なども同ショップでお宝化しているようだ。
「お宝ショップの高価買取モノは、前田敦子・『ポニーテールとシュシュ』劇場盤特典写真やカードなどが1500円程度。あとは渡辺麻友のカードも一部レアで同じくらいの値がついています。またセブンイレブン限定では、チュッパチャップス3本購入でもらえるビニール袋があるのですが、篠田麻里子もの、それから前田、大島と1000円台の買値がついているのが通常ではないでしょうか」(30代のコレクター男性)
各店舗トレカ18枚のみの一時間キャンペーン…AKB商法に常識は通用しないようだ。それがまたさまざまな人のマニア心をくすぐるのかもしれない。