ニューヨークの名所であるロックフェラーセンタービル付近も管理が行き届いて非常にきれいである。が、付近の五番街を良くみるとけっこう吸殻が落ちている。ニューヨークではレストランやバーでの喫煙が禁止されているので歩行喫煙者がポトリポトリと吸殻を捨てて行くのだ。
そんなゴミを拾うボランティアグループが「ゴミニュケーション」。月に2回土曜日の朝9時頃に「バラエティ・カフェ」に集合、スタートとなる。ここのオーナーが活動に賛同して店内の飲食を無料で提供しているのでコーヒー代すらなしで参加できる。
事前の連絡や登録は一切必要なし。ニューヨークで何かボランティアをしてみたいという人はけっこういるが、手続きが面倒だったり、お金がかかったりするので二の足を踏んでいる人には恰好のボランティア活動である。
トングを手にモク、いや、吸殻を拾う姿から戦後のモク拾いを思い浮かべる年配の方もいるかもしれない。この活動には日本人だけでなく、口コミで知って参加するアメリカ人もいる。ゴミ拾い中に通行人との触れ合いもあり、参加者同士の自己紹介でちょっとした交流会にもなっている。ゴミ拾いとコミュニケーションが合体したまさに「ゴミュニケーション」だ。
「手袋(軍手がお勧め)、ゴミ袋(買い物袋でOK)を用意して笑顔をお供にご参加ください」とはリーダーのトム森本さんからのメッセージ。
ニューヨークでゴミ拾いついでに知己というお宝も見つけられるのが「ゴミュニケーション」の醍醐味(ダイゴミ)である。(セリー真坂)
Variety Cafe
48 W. 48th Street