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「毎週火曜はTruthの日」本格開戦、ガッツワールドvs.STYLE-E!!

 旗揚げ6年を迎えた団体同士の本格的な対抗戦が始まった−−。
 20日のガッツワールド本興行を終え、設立以来初となる2連戦に臨んだガッツワールド。

 当日のメインとなったのは『吉野達彦エースへの道100番勝負』の第7戦。666の宮本裕向を迎えての一戦となった。入場してくる宮本のコスチュームの色がいつもと違う。紺を基調とした特攻服を着用してきたのである。デビュー当時の宮本を知る方にとっては懐かしいコスチュームではなかっただろうか。
 固い握手をお互いに交わして試合が始まる。静かな立ち上がりからまず宮本が吉野の左足を攻めペースを握る。ここのところの吉野の戦いを見ていると、どうも足攻めからペースを握られてしまう事が多いような気がする。グラウンドでのアキレス腱固め、膝十字固め。コーナーに吉野を貼り付けておいて内腿を蹴り上げる。コーナーに振って串刺しエルボーを叩き込む。
 二発目を狙ったところ、両足で蹴りを見舞う吉野。宮本のバックハンドエルボーを食らうが、ロープに飛んだ宮本にドロップキックでお返し。逆片エビ固めで絞り上げるとさすがの宮本も苦悶の表情を浮かべる。エスケープされると吉野は宮本のバックを取り早くもジャーマンの体勢。宮本は自ら後方にジャンプし、バック転で着地するとロープに走ってジャンピング・ニールキック。ロープワークからカウンターのスロイダーで吉野を叩き付ける。
 串刺しダブルニーアタック、コーナーにへたり込んだ吉野の顔面を襲う低空ドロップキック。徐々に宮本が自分の流れに引き戻す。ロメロスペシャルからカベルナリアを極めスタミナを奪っていく宮本。コーナーに昇ったところを吉野に捕まるが、逆に場外へ投げ飛ばそうとする宮本。投げられそうになっても、何度も落とされてもしぶとく食い下がった吉野はトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばす事に成功する。今度こその思いでバックを取る吉野。バックハンドエルボーで振りほどこうとした宮本をノーザンライト・スープレックスで叩きつけ、カウント2を奪う。
 肩車で持ち上げられた宮本、うまく後方に回避してラリアットを狙うが、ダッキングで避けた吉野がトラースキック。改めて宮本を担ぎ上げてエアレイド・クラッシュで後方に叩き付ける吉野。ダメージが大きく立ち上がれない宮本を強引に引きずり起こそうとする吉野、そこからエルボーのラリー。ロープに宮本を投げた吉野だったが、逆にハンドスプリング・エルボーをまともに受けてしまう。続いて宮本は足四の字固め。意地でロープにエスケープした吉野に対し、シュミット式バックブリーカーからムーンサルトに行った宮本。吉野は膝を立てて防ぐと首固め。キックアウトされると続けてスクールボーイ、これもキックアウトされる。ペースを乱された宮本がラリアット、吉野ダッキングで避けるとフルネルソン。すかさずアスリートジャーマンで宮本を叩きつけるがカウントは2で返される。
 ロープに飛んで吉野はランニング・エルボーパッド。コーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、逆に宮本はカウンターのラリアットでなぎ倒す。もう一度ロープに飛んで右腕を吉野の首筋に叩き込む。勝機とみた宮本はマヤ式ジャーマンを狙う。後方に叩きつけたが汗で滑ってしまったのか、後方回転エビ固めの状態で固めるがカウント2。それならばともう一度シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト・プレスを華麗に決め、粘る吉野を葬った。
 紺の特攻服は自分のデビュー当時を振り返ったものなのか。今回の吉野との対戦に自分の若い頃を思い出したのだろうか。試合後吉野の健闘を称える宮本。『鬼神道』を伝承されたミスター雁之助が本部席で見つめる中、吉野達彦の右腕をそっと掲げた宮本裕向だった。

 セミファイナルではSTYLE-Eの田村和宏&柴田正人、そして9月18日にデビューを果たしたばかりの那須晃太郎が登場。迎え撃つのはガッツ石島&梁和平&チェ・餃子マンのデビルワールド。両軍の対抗戦と相成った。
 在京インディー界屈指のヘビー級戦士が3人揃うということもあり、なおかつ対抗戦ということから試合は最初からヒートアップ。とりわけデビルワールドの那須に対する攻撃はし烈を極める。新人離れしたハートを持つ那須に対する厳しいデビュー祝いといったところか。そんな那須の奮闘振りに応えたかった田村&柴田だったが、デビルワールドの連携の前に苦戦を強いられてしまう。最後は梁がリバースゴリードライバーからチャイニーズ・フットスタンプで那須から3カウントを奪い、白熱した攻防を制したデビルワールドが面目を保った。

 第1試合ではダイスケとマスクドミステリーが珍しいシングルマッチで対決。前日GWCシングル選手権への挑戦を表明したが、王者ガッツ石島にあしらわれてしまったダイスケ。出直しを誓ったダイスケにミステリーのパワーが容赦なく襲い掛かる。珍しいドロップキックやリング内へのトペ・アトミコ、得意のパワースラム、高角度のパワーボムを次々と決めていくミステリー。しかしダイスケも負けてはいられない。ミステリーの肩車を回転エビ固めで切り返すと、ローリング・エルボーでふっ飛ばし、変形スタナーからスライディングDとたたみかけて3カウントを奪った。ひょっとすると大柄なミステリーを仮想・ガッツ石島に仕立てて自分の耐久力を試していたのではないだろうか。

 「事件」が起こったのはメイン終了後。ダイスケが次の吉野の対戦相手を発表しようとした時、「ちょっと待った!」と声がかかる。STYLE-Eの3人がリングに上がり、柴田がマイクを握る。「我々STYLE-Eは、ガッツワールドに喧嘩を売りに来ました!」と叫ぶ柴田。そして「今度はウチのチャンピオン、竹田誠志を連れてくる。4対4で全面対抗戦だ!」。この言葉に梁和平社長とガッツ石島代表がリングサイドに現れる。舌戦が繰り広げられる中、更に火をつけたのは何と那須晃太郎であった! 那須の言葉の前に更に加熱した梁&石島、そしてダイスケ&吉野。このまま黙ってはいられない梁社長&石島代表は、ダイスケ&吉野と一時的ながら手を組みSTYLE-Eを迎え撃つことを宣言。果たしてこの試合、どんな方向に向かっていくことやら…

 色々なことが目の前で起こってしまい、混乱してしまった吉野。そしてアピールが不得手である事を露呈してしまったダイスケ。Truthを立ち上げた2人は、散々な目に遭わされてしまった。試合後、新発売となったTruthのDVD即売会を行うように告げられたダイスケと吉野。大会終了後もガッツワールドとSTYLE-Eによる「売店での攻防」が繰り広げられた。お陰で賑やかになった売店。DVDも予想以上の売り上げを記録、STYLE-Eのチケットも売れていた。

 互いに刺激し合い、観客の気持ちを煽って活性化する事は大変良い事だと感じる。だが下手をするとただ騒いでいるだけで進歩のない対抗戦となってしまう。互いに旗揚げから6年を迎え、次のステップに進みつつある団体。この機会を決して無駄にしてはいけない。Truthはまた、進化への道を辿りつつあるのか−−。
(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))

−ガッツワールド事務局より:8月度の試合を収録したTruthのDVDが新発売となりました! もちろん次回Truth#8以降特設売店にて発売いたしますが、お問い合わせは事務局まで。どしどしお待ちしております!!−

◆『Truth#7』
2010年9月21日(火)
埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客56人)

<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第7戦 20分1本勝負>
○宮本裕向【666】(14分01秒 片エビ固め)●吉野達彦 ※ムーンサルト・プレス。吉野通算1勝6敗。

<セミファイナル 開戦!デビルワールドvs.STYLE-E 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
ガッツ石島&○梁和平&チェ・餃子マン(11分55秒 エビ固め)田村和宏&柴田正人&●那須晃太郎
※チャイニーズ・フットスタンプ

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○ダイスケ(8分59秒 片エビ固め)●マスクドミステリー ※スライディングD

◆『Truth#8』
2010年9月28日(火)開場:19:00/開始:19:30
会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』

<メインイベント ガッツワールドvs.STYLE-E全面対抗戦! 4対4イルミネーションマッチ 時間無制限>
ガッツ石島&梁和平&ダイスケ&吉野達彦 vs.田村和宏&竹田誠志&柴田正人&那須晃太郎

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
山本SAN vs.チェ・餃子マン

【チケット情報】
全席自由2000円(当日は500円増し)

お問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。

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