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特急“雷鳥”ラストラン

 3月12日のダイヤ改正に伴い、ひとつの特急列車が姿を消した。
 特急“雷鳥”、1964年10月のダイヤ改正により、大阪−富山間を結ぶ特急列車として運転を開始した(運行開始は同年12月25日)電車である。

 車体は薄い山吹色の地に赤いえんじ色のラインが引かれている。最後尾の車両はパノラマグリーン車となっており、大きな車窓からの光景はさぞ見晴らしが良かっただろう。
 名称は、到着駅の富山県の県鳥であるライチョウに由来し、先頭車両のヘッドマークにも雷鳥のロゴとともに白くて丸っこいライチョウの絵が描かれている。
 1995年、新型車両の681系“スーパー雷鳥”が運転を開始。さらに後継車である683系の投入により、特急雷鳥の本数は1往復に減少。
 2011年3月11日、4033M“特急雷鳥33号”の金沢駅到着をもって、“サンダーバード ”(1997年に“スーパー雷鳥”が改称、2001年に名称統一)に譲るかたちで現役引退の運びとなった。

(黒松三太夫 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/

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