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【新宿ゴールデン街わらしべ散歩】1軒目「串揚げ どんがらがっしゃん」

 戦後60年あまり姿を変えない町…新宿ゴールデン街。東京・新宿区歌舞伎町1丁目の狭い一画に200以上の店舗がひしめく夜の街だ。一見さんを寄せ付けない雰囲気ながらも、ひとたび街に入り込んでしまえば、客を魅了し離さない街…そんな、ノスタルジックな街をふらり探訪してみた。でも、ただお店の紹介だけではツマラナイ。ゴールデン街のお店同士の横のつながりで「わらしべ長者」みたいに、どんどん繋がっていけないかな?

 ストリップ劇場の新宿ニューアートから出てきた。左手は区役所通りの向こうに新宿区役所、右手は新宿ゴールデン街の入り口看板。冬の夕方、16時を過ぎれば東京は、もう黄昏時だ。ふとゴールデン街の入り口に目をやると、この界隈ではよく見かける白に黄色ブチのネコが。でも今夕は路上じゃなく、いつもと違う場所に鎮座していた。入り口すぐにある串揚げ店「どんがらがっしゃん」の店頭にちんまりと鎮座いているビリケンさんの像の横に、だ。

 ビリケンさん? 大阪じゃないのに? と思っていると、店の奥から温かい灯りが漏れている。

 もう、店開いてるんだな。ああ、串揚げ屋さんか、だからビリケンさんか…ネコの頭とビリケンさんの頭を交互に撫でて、赤い提灯に誘われるがまま入店した。ちょっと早い時間だったが。

 ゴールデン街の店舗は総じて狭い。この店も例外なく、カウンターとテーブル合わせてイスの数20席あまり。店長のお兄さん、ナニがオススメ?

 「『ほろ酔いセット』ですね! 串揚げ6本に生ビールがついて1000円」とH店長。ちなみに店長の「H」はエイチじゃなくてエッチだそうだ。女性店員にセクハラざんまいの店長なのだろうか。イケメンにガタイのいい、そしてハスキーボイス。顔出しは「イケメンかどうかは…(笑)お店で確認してください」とのことでNG、お店のTシャツ姿で登場してもらった。

 それじゃあ「ほろ酔いセット」をひとつ!

 揚げたてでホクホクのたまねぎ、豚バラ、イカ、獅子唐、赤ウインナー、シュウマイを二度漬け禁止のタレで一気に! サクッとした食感にのど越しの良い生ビールがまた合う。途端にカラダが暖かくなる。串揚げ、寒い冬にはもってこいだ。傍らにいた店員さん・小島久人(こじまひさと)クンにオススメメニューを聞いてみた。

 「『もつ煮』(500円)ですね。他の店と違うトコですか? ウチの味付けは八丁味噌で出してます。あとは『店員の愛』ですかね(笑)。日によって、愛が軽かったり重かったりします」

 愛が重いと、どうなるの?

 「八丁味噌だけに重くすると甘くなりますね」なるほど、愛は甘く、モツはトロトロになるのか。しかし、店内見回して思ったのだが、店員さんもバラエティに富んでいる。

 「ゴールデン街は働いている人も個性豊かなひとばかりですよ。小島クンみたいに役者さんやミュージシャン、女子プロレスラーも店員にいますね。そうそう、12月5日にオープンしたばかりの新宿三丁目店の店長は元女子レスラーの元気美佐恵サン」とH店長。うーん、実に多彩だ。やっぱり来るお客さんも「濃い」の?

 「場所柄“濃い”お客さんは多いですね。でもゴールデン街の入り口の店なので、気軽に入って来れる店ですよ。バーやクラブに飲みに行く前の一軒目としてやってくるお客さんが多いですね。“濃い”といえば、近所にヨシモト(吉本興業東京本社)があるので、お笑い芸人さんにも贔屓(ひいき)にしてもらってます。最近だとTHE MANZAIの決勝に残ったコンビが直前に決起集会を開いてましたね」
 
 店長が肌で感じるゴールデン街の魅力とはどんなところ?

 「古い良き昭和の街っていうのは言い古されてますかね。でも、本当にそんな街です。懐が深い街、まあその分、いろんな人がいるので人間観察にはもってこいですよ」

 そうか、人間観察か。ごちそうさま。2軒目どこ行こうか? H店長、どこかいい店ない?

■串揚げ どんがらがっしゃん
営業時間 11:30〜29:00(日曜、祝日17:00〜26:00)
東京都新宿区歌舞伎町1-1-9
ツイッター http://twitter.com/dongara1
※12月5日に新宿三丁目店オープン。東京都新宿区新宿3-4-8 京王フレンテ新宿B2F

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