北島は1962年にデビューし、翌年、紅白に初出場。昨年、出場50回を区切りに紅白を卒業した。そんな北島だが紅白の現状について、「昔は『聴く紅白』だったけど、最近は『観る紅白』になっている。だったら、いっそのこと『観る紅白』をもっと突き詰めて、全世界に向けて『どうだ、日本のアーティストはかっこいいだろう。いい歌がたくさんあるだろう』って見せつけたらいいんだよ。そのためには若い力が必要だと思ったんだ」と提言。
「俺は卒業したから、あんまり偉そうなことは言えないけど」と前置きしたうえで、「同年代の方から『最近の紅白は知らない曲ばっかりで、大人は楽しめない』って言われることも多いんだよね。ある程度は仕方がないと思うけど、できれば大人がもっと楽しめる構成にしてもらいたいよね」とあえて苦言を呈した。
さらには、「俺はもう“歌合戦”という形式をやめた方がいいと思っているんだ。男と女の混合グループもたくさんあるし、今年は男性歌手が少なかったけど、あれは不思議だったね。“歌合戦”なら対戦相手は同じ数じゃなきゃおかしいよね」と疑問を投げかけた。
「北島といえば、昨年、紅白のかなり前から卒業を発表しており、大トリで有終の美を飾るはずだった。ところが、紅白本番でAK48の大島優子が突如卒業を発表し、スポーツ紙などではそちらの方が大きく取り上げられた。しかし、掲載されたインタビューで北島はそのことについてひと言も触れていない。言いたいことは山ほどあったはずだが…」(芸能記者)
北島は紅白出場歌手最多となる13回のトリを務め、大トリは美空ひばりと並ぶ最多の11回を数えるなど紅白を知り尽くしているだけに、NHKは北島の貴重な意見に耳を傾けた方が良さそうだ。