昨年を最後に演歌界の大御所・北島三郎が紅白を卒業した。「そのタイミングにあわせるかのように、NHKの芸能番組部も大幅な人事異動があった。トップに来た人材が大の演歌嫌いで、北島さんという重石もなくなった。紅白がどうなるかと思ってみてましたが、演歌界は完全縮小方向でしょう」とある音楽関係者はいう。
最大の懸念はV6の当確だとか。「長年、ジャニーズはSMAPとTOKIOだけだった。『KinKi Kids』が出たときも出場歌手という枠組みではなく、ゲスト扱いだった。ジャニーズも他とのバランスを考えて、出場枠を抑えてきたのに、そこに嵐が入って、NYCなど若手枠。加えて関ジャニ∞と5組まで膨れ上がった。そこに加えてV6ですからね。こうなってしまえばジャニーズ番組みたいなものですよ。一度勝ち取った枠はジャニーズだってそう離しませんよ。北島さんが卒業した演歌枠はなくなったのも同然です。こうなってしまえば力をつけ始めた若手演歌歌手など入りようもありません。北島さんがいれば、苦言の一つも言って、ここまでジャニーズの数を増やさせるようなことはなかっただろうに嘆きが出てますよ」と同関係者。
若手の演歌歌手陣が箸にも棒にもかからないといった程度ならまだしも、「CDの数字の上では、売れないといわれているこの時代に10万枚は当然、20万枚売れている若手だっているんですからね。ちょっとしたジャニーズよりは売れているんですが…」とはレコード会社関係者。
こんな嘆きは当分聞かれそうだ。