今年はNHK局内の人事もあって、前評判では「過去の実績は無視されるのでは」といわれていた。また、連続出場をしていても危うい立場の歌手もいるといわれた。「浜崎あゆみなどの例もありましたが、大幅変更はなかった。巷では今年こそ危ないのではといわれていたのが、和田さん。申し訳ないが、曲がヒットしているわけではないし、NHKの中でも必要なのかという人は少なくない」とはある音楽関係者。
ただ、そんな声をよそに例年通り出場を果たした。「この出場に一番喜んでいるのはTBS。特に『アッコにおまかせ』のスタッフじゃないですか」と、ある制作会社関係者は言う。和田が司会を務めるこの番組は頻繁に芸能関係の事例を番組で扱う。
同関係者は「紅白の出場者発表の前には、スポーツ紙が『サザン出場』だの紅白で誰が出場するかと話題にしていた。それに今年は『アナ雪』で松たか子がどうなるかと注目され話題の一つだったが、番組では紅白の話題は取り上げづらかった。それもこれも、アッコさんが出場できるかどうか今年は怪しいということが巷で言われていたため、いざ落選となったら、かなり格好が悪い。しかも押し迫った時期に紅白のネタをやると本人がかなりナーバスになるので、話題として取り上げられなかったんです」という。そんな心配も出場したことでクリア。「落ちてたら…なんて想像も付きませんが、ホッとしている局員は多いでしょうね」と同関係者。
心置きなく番組つくりができるだろう。