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スポーツ 2012年05月04日 17時59分
もはやプライドなし! マリナーズ川崎ムネリンが仰天の捕手挑戦
マリナーズ川崎宗則内野手(30)が、まさかの捕手に挑戦することになった。 同球団では正捕手のミゲル・オリボが、4月30日(日本時間5月1日)に右足を負傷。翌5月1日(同2日)に故障者リスト入りした。復帰は6月以降になる見込みで、残る捕手は指名打者での起用が多いヘスス・モンテロと、打撃が弱いジョン・ジェイソのみ。マイナーにこれといった代わりの人材もいないため、非常事態にエリック・ウェッジ監督が指名したのが川崎だった。 控えながら、二塁、三塁、遊撃をこなすユーティリティープレーヤーぶりを発揮している川崎に白羽の矢が立ったのだ。ウェッジ監督は「緊急時の第3捕手が必要。彼なら何でもできるし、頼まれたことは何でもやってくれる。もしもに備えて適性をみたい」と大マジメ。 2日(同3日)、川崎はジェフ・ダッツ三塁コーチ指導の下、プロテクター、レガーズを着用し、捕手練習に汗を流した。ダッツコーチは「彼はプロのアスリート。いい感じでやっている」と評価した。 今後、ブルペン捕手を務める計画もある。ウェッジ監督は「他の選手を試すかもしれないが、とりあえず様子をみたい。彼が進んで引き受けてくれたのだから私も期待する」と、当面は川崎を第3捕手とする意向を示した。 小学生時代に捕手経験があるという川崎は「「何の問題もない。遊撃手をやれと言われた時と一緒」と、意欲を見せた。 ソフトバンク在籍時は絶対的な遊撃のレギュラー。捕手挑戦など、まずあり得ない話。だが、マイナー契約からメジャーにはい上がって来た男には、もはや変なプライドなどない。 フォア・ザ・チームの精神が監督の心に響いたのか、3日(同4日)のレイズ戦(トロピカーナフィールド)では、4試合ぶりに9番遊撃でスタメン起用された。 未知なる世界にチャレンジする川崎。まさしく、緊急時には岩隈久志投手との夢の(?)バッテリーが見られるかもしれない。(落合一郎)
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社会 2012年05月04日 17時59分
勤務先の病院でペットのX線撮影させた女性看護師を処分
それにしても、なんとも公私のケジメがつかない看護師がいたものである。 宮崎県は5月2日、勤務先の県立日南病院(日南市)に、ペットの小型犬を持ち込み、骨折が治癒したか調べるために前脚をエックス線写真で撮影したとして、放射線科勤務の非常勤女性看護師(33)を停職15日の懲戒処分にした。依頼されて撮影した係長級の男性技師(51)も、減給2カ月(10分の1)の処分を受けた。 県病院局は医療機器の私的利用や、「感染症予防のため、小動物を院内に持ち込むべきではない」として不適切な業務行為と判断した。 県によると、女性看護師が、飼い犬の骨折が治ったか確認するため、同僚の技師に撮影を依頼。技師は当直勤務だった3月10日に撮影した。同日、女性看護師は非番だった。 犬は体重2〜3キロで、生後約1年のチワワとパピヨンのミックス犬。女性看護師は治ったかどうか不安だったため、翌11日、この写真を動物病院に持参。写真の縁に「県立日南病院」と書かれていたため、動物病院が不審に思い、4月17日に県に通報して発覚した。 女性看護師と技師は「してはいけないことをしてしまい申し訳ない」と話しているという。 渡辺亮一県病院局長は、「誠に遺憾。高度で良質な医療の提供と信頼回復に努める」とのコメントを出した。 いくらなんでも、公私混同もはなはだしい話だ。女性看護師が自身のエックス線写真撮影を依頼したのなら、まだ分かるが、ペットの写真撮影を同僚技師に頼むなど、言語道断。女性看護師には十分、反省してもらいたい。(蔵元英二)
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芸能ネタ 2012年05月04日 14時00分
加山雄三が地井武男の後任で囁かれる不安説
加山雄三が5月7日から、『ちい散歩』(テレビ朝日系)のあと番組を受け持つことになった。 これまで出ていた地井武男が心臓疾患で療養に専念するためで、タイトルは『若大将のゆうゆう散歩』。前番組と同じく午前9時55分から10時30分までの放送である。 棚からボタ餅的に仕事がまわってきた加山の事務所は、理由が前任者の体調不良のせいか、ホームページでおとなしめに次のように告知している。 《大海原を航海し、雪山をスキーで滑走し世界中を旅してきた加山雄三。大ヒット映画『若大将シリーズ』でも、ありとあらゆるチャレンジを経験してきた。だがそんな加山にも、いまだに体験していない“大冒険”が残っていた…! それこそが街の散歩!》 たしかに加山にはこうした番組は未経験だが、それが”大冒険”とは、はしゃぎすぎである。 「後任の条件は70歳前後で全国的な知名度があり、スキャンダルがないということでした。加山は75歳と高齢だが知名度は抜群。いまだに全国ツアーを行うほど元気なところが売りのようで、そのへんが起用理由のようです」(芸能プロ関係者) ただ、加山で大丈夫なのかという声が出ているのも事実。というのも、新番組の『ゆうゆう散歩』はテレ朝通販の看板番組。局にとってこの部門はかなり落ち込んでいて、加山はその原動力になる必要があるからだ。 ある業界ウオッチャーはこう不安視する。 「地井の場合は、俳優業をリタイアし、人生を楽しんでいる雰囲気があったが、加山はいまでもどんどん仕事を入れており、現役そのもの。金も名誉もまだ欲しい、というなま臭いところがある。視聴者が加山にどれだけ感情移入できるのか、疑問ですよ」 さらに、番組では加山のバッグやグッズなどの商品が販売されることが予想されるが、加山は過去に“問題”を起こしたことがあるのもネックになる可能性がある。 加山はかつて楽器店『フィルモア』と組み、 50周年記念モデルのモズライト・ギターを製作し販売した。これが「詐欺および不正競争防止法第2条1項 (不正競争防止法違反)」にあたるとして、京都府警に告訴状が出されたことがあるのだ。訴えたのは、米モズライトの創始者セミー・モズレー氏(故人)の正式な継承者で、未亡人のロレッタ・バリア・モズレーさん。 50周年モデルなどは真正品ではない粗悪品で、許可なく製造・販売したという内容だ。 そうした過去があるだけに、今後は加山銘柄商品の価値が問われることになろう。加山起用に不安要因は尽きない。
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芸能ネタ 2012年05月03日 18時00分
加藤綾子 『EXILE』を手玉に取る魔性人気ナンバー1アナ
先頃飛び出した『AKB48』の板野友美との熱愛報道に、『EXILE』・TAKAHIROが迷惑しているという。 「板野側が“食事をしたことはある”と、まんざらでもない様子なのに対し、TAKAHIRO側は“会ったこともない”と完全否定しています。誰かが仕掛けたとしか思えません」(ワイドショー芸能デスク) TAKAHIRO本人も「マジで板野とは付き合ってないよ」と、周囲に話しているという。 「どうやら、熱愛報道のタイミングが悪かったようです。TAKAHIROには、板野とは別に真剣交際を考えている相手がいるようです」(芸能関係者) TAKAHIROは、今が旬のモテモテ男。 昨年は佐々木希との交際が報じられたし、かつては長谷川京子、あびる優などとの噂が浮上したこともあった。また、西麻布の遊び人グループとの交遊を取り沙汰されたこともあった。 「そんな、女の扱いに手慣れたTAKAHIROが夢中になっているのが、フジテレビの加藤綾子アナ(27)なのです。特注の高価なネックレスや腕時計を贈ったりして、プレゼント攻勢をかけている最中のようです」(芸能記者) “カトパン”の愛称で親しまれている加藤アナは、週刊文春恒例の『好きな女子アナランキング』で、1位になった新女王。 「他の会社が調査したいわゆる“好感度ランキング”でもトップに輝いているし、タレントたちからの支持でもNo.1になっているんです。『ホンマでっか!?TV』で彼女と一緒に司会をしている明石家さんまが、その代表です。TAKAHIROが惚れるのも無理はありません」(芸能関係者) 加藤アナは料理も得意で“結婚したい女子アナ”のNo.1でもあるのだ。 「TAKAHIROが、これまで付き合ってきた女とはまったく違うタイプだと思います。ホンワカとした“天然”のムードを持っていながら“男あしらい”がうまいので、彼も引き込まれていったと思います」(音楽関係者) それでいて“下ネタ”も得意で「チューしながら、しゃべれます」と、自慢したりもする。 「その上、Eカップの巨乳。魔性の女ですよカトパンは」(ワイドショー制作スタッフ) それにしても、遊び人を手玉に取るなんて、大したものだ。
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芸能ニュース 2012年05月03日 17時59分
私生活も“フリー”になった羽鳥慎一アナ
フリーの羽鳥慎一アナウンサーが、96年に結婚したアロマセラピーインストラクターの夫人と離婚したことを各スポーツ紙が報じている。 報道によると、関係者が2日、都内の区役所に離婚届を提出。羽鳥アナが昨年4月にフリーに転身、さらに夫人も仕事に比重を置くようになり、多忙を極めすれ違いが生じ、お互い前向きに今年3月に離婚を決断。中学3年生の娘の親権は夫人が持つというが、取材に応じた羽鳥アナは「いがみ合ったわけではない」と円満離婚を強調したという。 報道を受け、羽鳥アナは司会を務めるテレビ朝日系情報番組「モーニングバード!」で離婚について報告。番組冒頭で羽鳥アナは、「昨日、離婚届を提出しました。いろいろ話した結果、合意しました。今後も変わらず頑張っていきたいと思います」と報告。ともに司会を務める赤江珠緒アナが「ビックリしました。悩んでなさそうに見えていろいろ悩んでいたんですね」と驚きの表情をみせると、「珠ちゃん、いろいろあるんです」と羽鳥アナは苦笑した。 「羽鳥アナは昨年3月末に日テレを退社後、これでもかというばかりに稼ぎまくっていて、昨年の年収は軽く1億円を超えているだろう。慰謝料と養育費はかなりの額になりそうだが、それを了承したうえでの離婚ということは夫婦間にかなりの問題があったのでは」(芸能記者) 羽鳥アナは94年に日本テレビ入社したが、夫人とは同局のアナウンサー入社試験で出会い、交際に発展。夫人はキャビンアテンダント(CA)の道に進んだが、順調に愛を育み、96年に結婚した。 仕事に続いてプライベートも“フリー”になった羽鳥アナ。離婚したばかりとはいえ、新たな女性の存在がマークされることになりそうだ。
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芸能ニュース 2012年05月03日 17時59分
たちまち周囲にも飛び火した塩谷瞬の二股交際問題
モデルの冨永愛と料理研究家でタレントの園山真希絵との二股交際問題で1日に涙ながらに謝罪した俳優の塩谷瞬だが、一部スポーツ紙によると、今年2月、塩谷が自ら立候補して故郷・石川県をPRする「いしかわ観光特使」の委託を受けていたが、今回の騒動で特使解任となる可能性が浮上しているというのだ。 特使の管轄をする同県交流政策課は「正直、困惑しています。事実確認したいが、全く連絡がとれない。報道されていることしか分からないんです」と困惑気味にコメント。特使の任期は2年間だが、今後については「すべて白紙です。事実確認しないことには判断できない」(同課)としているだけに、解任されるにせよ、塩谷が里帰りして事情説明をすることは避けられないだろう。 「役所関連の仕事をしているうちはスキャンダルは御法度。ましてや、今回のケースだと故郷の“顔”に泥を塗ったようなもので、関係者に甚大な迷惑をかけてしまった」(芸能記者) 塩谷騒動はたちまち他方面へも飛び火。騒動が拡大するにつれ、元妻でタレントの大桃美代子と前妻でタレントの麻木久仁子との二股交際騒動で一躍名をあげたジャーナリストの山路徹氏が“二股の先輩”として各局の情報番組に出演。塩谷にことごとくダメ出しし、さらに「不倫と二股は似て非なるもの」と持論を展開。 ところが、これに大桃が噛みつき、2日に生出演したコメンテーターをつとめる情報番組で、「なんで彼がテレビに出て、評論家のようにコメントしているのか分からない」と不快感をあらわにしたのだ。 「塩谷はどうか分からないが、山路氏は大桃からも麻木からも活動費など諸々の資金援助を受けていたからその“手口”は塩谷をはるかに上回る。大桃が不快感をあらわすのも納得だが、塩谷問題を語るにはこれ以上ない人材」(女性誌記者) 会見を終えたことでひと段落しそうな塩谷問題だが、今度はどこに飛び火するのか?
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芸能ニュース 2012年05月03日 17時59分
やっぱり“低視聴率男”だったオダギリジョー 「家族のうた」不振の要因は人選ミス!?
4月から多くの新ドラマがスタートしたが、悪い意味で注目を集めているのがフジテレビ系列の「ドラマチックサンデー〜家族のうた」(オダギリジョー主演/日曜日午後9時〜)。 同ドラマは主人公の元人気ミュージシャンの早川正義(オダギリ)が、家族のかかわりを通して成長していくサクセスストーリーを描いている。しかし、撮影前に「パパはニュースキャスター」(87年=TBS)の脚本家から類似点を指摘され、フジが盗作を否定しながら、一部内容を変更するトラブルがあったいわくつきの作品。 ドラマが始まってみれば、初回(4月15日)=6.1%、第2回(22日)=3.6%、第3回(29日)=3.4%という記録的な低視聴率をマーク、3回の平均視聴率は4.4%となった。 00年以降のプライム帯(午後7〜11時)の連続ドラマで、全回の最低平均視聴率は03年1月期の日本テレビ「メッセージ」(真中瞳主演)の4.4%。「家族のうた」は3回目ですでにその数字に並び、全回の最低記録を更新する可能性が出てきた。 同ドラマは第5回まで撮影済みで、全11回の予定。フジではテコ入れを示唆しているが、挽回できなかった場合は、打ち切られる可能性も出てきた。 ところで、この低視聴率をフジ側は想定できなかったのだろうか。オダギリが前回、連続ドラマの主演を務めたのはテレビ朝日系列「熱海の捜査官」(10年7〜9月/金曜日午後11時15分〜)で、全8回の平均視聴率は7.9%と1ケタ台。ただ、深夜帯とあって、プライム帯と同レベルで比較することはできないが、それでも低い数字。 その前は、TBS日曜劇場「ぼくの妹」(09年4月〜6月/日曜日午後9時〜)で、長澤まさみとの共演だったにもかかわらず、全11回平均で視聴率は7.9%しか取れず、日曜劇場のワースト平均視聴率を記録している。 つまり、ここ最近のデータを見れば明らかなように、オダギリでは数字が取れないのは明白。それを承知でキャスティングしたフジ側にも、視聴率低迷の要因がありそうだ。(坂本太郎)
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トレンド 2012年05月03日 17時59分
噂の深層 郷土の「奇食」No.1は?
GWもいよいよ後半戦に突入。観光がてら、郷土の奇食に挑戦してみるのは如何? まず、静岡県ではイルカを食べるらしい。 ほんとに食べられるのだろうか。頭がいい動物、というのもそこはかとなく不気…。いや、きっとおいしいのだろう。ほんとうなら、奇食の代表格だ。 「全く知りません。聞いたこともない」(静岡県内の旅行業者。他県出身者)という人もいるが、すぐに真相がわかった。 「静岡県でイルカを食べる風習があるのは本当です。私も子供の頃よく食べさせられたものです。今も、スーパーで普通に買えますし、清水市内の魚屋さんでは常時生のイルカを扱っている店もあったと記憶しています」(地元観光業関係者)というのだ。 「主な食べ方ですが、大根としょうがと一緒に味噌で煮込んだイルカが有名です。それと、くじらのたれ、ならぬ『イルカのたれ』という燻製も常時売っている店がたくさんある。静岡県では居酒屋にも、これらイルカ料理がメニューとしてありますよ。好きな方は、大好きな味だと言います。他県の方は、このイルカ食について聞いて、大変驚かれますね」(同) なかなか生ではいかないのだろうか? ご興味のある方は是非。なお、イルカ自体は、和歌山県産イルカが多いようである。 もうひとつ挙げるとすれば、海つながりでアレだろうか…。 そう、それは、テレビでも有名、石川県にのみ伝わる、ふぐの卵巣の糠漬け、である。ふぐの卵巣に含まれるテトロドトキシンは、青酸カリの数千倍の猛毒。それを、塩漬け後にぬか漬けにして、2年以上経つと毒が抜けるそうだ。しかしながら、その科学的解明はなされていない、というまさしく奇食料理。シャレではないが、実際に食べた方に聞くと、「正月に父が買ってきて冷蔵庫に入っていたのを、それと知らずに食べてしまいました(笑)。毒を抜くために厳重に漬け込んであるためか、とにかく塩辛いのですが、独特の香ばしい風味と卵の食感が癖になります。結局、お雑煮にトッピングして、日本酒とともに次々といただいてしまいました」(30代サラリーマン)とのこと。 昔ながらの、ふぐの卵巣の糠漬けの製法が受け継がれているのは、今も昔も石川県だけだという。あえて、ふぐの本場・山口県が手を出して追従していないあたり、奇食としての究極感をも醸している。
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社会 2012年05月03日 17時59分
東京都の地方公務員の男が個室型風俗店に名義貸しで逮捕!
警視庁保安課は、営業禁止地域に、出店する店の賃貸契約で名義貸しをしたとして、風営法違反(禁止地域営業)幇助(ほうじよ)の疑いで、地方公務員・岸浪勇容疑者(61=埼玉県草加市栄町)を逮捕した。 同課によると、岸浪容疑者は東京23区内の清掃工場を管理する「東京二十三区清掃一部事務組合」の職員。調べに対し、「中国人の女性に自分名義で借りた部屋を、1部屋につき3〜5万円で貸していたが、風俗店に使うとは知らなかった」などと否認しているという。 逮捕容疑は、今年1〜2月に、自分名義で借りた東京都豊島区北大塚のマンションの一室を、個室型風俗店「ラブクィーン」に利用されると知りながら、店長の男(39)=風営法違反罪で起訴=らに提供した疑い。同店では性的サービスをしていた。 岸浪容疑者は、同マンションで計5部屋を自分名義で契約していたが、実際は、中国人の女性らが、個室型風俗店として使っていたという。同課は、2月に同店を摘発。中国人の女性が同店の経営者とみており、行方を追っている。 「風俗店に使うとは知らなかった」と、岸波容疑者は否認しているというが、そもそも、自分が住むわけでもないのに、一介の公務員が同じマンションに5室も賃貸契約すること自体が異常。同課によると、中国人の女に「外国人は部屋が借りにくく、借りても警察の取り締まりが厳しい」などと、持ち掛けていたという。 岸波容疑者が勤務する事務組合は、「逮捕に驚いている。事実なら、厳正に対処したい」とコメントしている。(蔵元英二)
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その他 2012年05月03日 12時00分
本好きオヤジの幸せ本棚(3)
◎オヤジ人生にプラス1のこの1冊『パラダイス・ロスト』(柳 広司/角川書店 1575円)★島国的感性にとらわれないクールなスパイ小説 スパイが主人公の物語に惹かれる人は結構、多いのではないかと思う。有名なところでは映画の『007』シリーズがある。原作を書いたのはイギリスのイアン・フレミングだ。グレアム・グリーン、ジョン・ル・カレといった作家も優れたスパイ小説を書いている。海外の翻訳小説に興味があり、スパイものも読んでみようかなとふと思い、本屋で買う人は決して少なくないだろう。 本書は日本の作家が書いた秀逸のスパイ小説短篇集だ。規模の大きい国際的な舞台を背景にしてスパイの暗躍を描くのは日本人の資質に合わないのではないか、と思う人もいるだろう。やはりいい意味でも悪い意味でも、私たちは島国の住民であり、2000年をかなり過ぎた今であっても、つつましやかな小さな人間関係に注意が向かってしまうところがある。志賀直哉、井伏鱒二の小説を愛する気分はどんな世代も持ち合わせている。 しかし本書の作者・柳広司はそういう島国的感性から脱皮している。元々は実在した人物を主人公に据えた歴史ミステリーを書いていた人なのだが、2008年に刊行した短篇集『ジョーカー・ゲーム』で第二次大戦下のスパイを描き、高い評価を受けた。その続篇『ダブル・ジョーカー』に続くシリーズ3冊目が本書である。騙し騙されても屈しない、クールな男たちの活躍。その姿勢から学ぶことは多いに違いない。(中辻理夫/文芸評論家)◎気になる新刊 『帝国の時代をどう生きるか』(佐藤優/角川ワンテーマ21新書・760円) 外務省で活躍していた頃、今週号のインタビューにも登場している鈴木宗男氏から「外務省のラスプーチン」というあだ名をつけられた著者の最新本。新帝国主義体制ともいえる世界経済下で、どう生きればよいのかが示されている。◎ゆくりなき雑誌との出会いこそ幸せなり 「生活費10万円で豊かに暮らす」という見出しに引かれて手に取ってみたのが、『いなか暮らしの本』(宝島社/780円)。都会から田舎へ引っ越した家族たちの生活ぶりが、こと細かにレポートされている。生活費の内訳から、保険料まで含めた年間の支出総額に至るまで金額をつぶさに掲載しており、ここまで“お金”にはっきりしているとリアルで説得力がある。「全国田舎物件」というコーナーでは、北海道から沖縄までの売家186軒も紹介。全て実際に販売中の物件だ。土地・延べ床面積まで記入されていて、住宅情報誌並みに詳しい。いなか暮らしの“理想”ではなく“現実”をしっかりと伝える、これがこの雑誌のポイントなのだ。理想ばかりを追い求めスローライフを試みたが、現実はそんなに甘くはなかった…そういうケースが多いのかもしれない。まずは住宅購入にどれだけの資金がかかり、日々の生活はどれくらい節約すべきかなど、シビアな暮らしぶりにこだわった誌面が充実している。(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表) ※「ゆくりなき」…「思いがけない」の意