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噂の深層 郷土の「奇食」No.1は?

 GWもいよいよ後半戦に突入。観光がてら、郷土の奇食に挑戦してみるのは如何?

 まず、静岡県ではイルカを食べるらしい。
 ほんとに食べられるのだろうか。頭がいい動物、というのもそこはかとなく不気…。いや、きっとおいしいのだろう。ほんとうなら、奇食の代表格だ。
 「全く知りません。聞いたこともない」(静岡県内の旅行業者。他県出身者)という人もいるが、すぐに真相がわかった。

 「静岡県でイルカを食べる風習があるのは本当です。私も子供の頃よく食べさせられたものです。今も、スーパーで普通に買えますし、清水市内の魚屋さんでは常時生のイルカを扱っている店もあったと記憶しています」(地元観光業関係者)というのだ。
 「主な食べ方ですが、大根としょうがと一緒に味噌で煮込んだイルカが有名です。それと、くじらのたれ、ならぬ『イルカのたれ』という燻製も常時売っている店がたくさんある。静岡県では居酒屋にも、これらイルカ料理がメニューとしてありますよ。好きな方は、大好きな味だと言います。他県の方は、このイルカ食について聞いて、大変驚かれますね」(同)
 なかなか生ではいかないのだろうか? ご興味のある方は是非。なお、イルカ自体は、和歌山県産イルカが多いようである。

 もうひとつ挙げるとすれば、海つながりでアレだろうか…。
 そう、それは、テレビでも有名、石川県にのみ伝わる、ふぐの卵巣の糠漬け、である。ふぐの卵巣に含まれるテトロドトキシンは、青酸カリの数千倍の猛毒。それを、塩漬け後にぬか漬けにして、2年以上経つと毒が抜けるそうだ。しかしながら、その科学的解明はなされていない、というまさしく奇食料理。シャレではないが、実際に食べた方に聞くと、「正月に父が買ってきて冷蔵庫に入っていたのを、それと知らずに食べてしまいました(笑)。毒を抜くために厳重に漬け込んであるためか、とにかく塩辛いのですが、独特の香ばしい風味と卵の食感が癖になります。結局、お雑煮にトッピングして、日本酒とともに次々といただいてしまいました」(30代サラリーマン)とのこと。

 昔ながらの、ふぐの卵巣の糠漬けの製法が受け継がれているのは、今も昔も石川県だけだという。あえて、ふぐの本場・山口県が手を出して追従していないあたり、奇食としての究極感をも醸している。

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