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レジャー 2012年05月07日 15時30分
ナイトワークのオンナたち第23回・ケータイの赤外線機能の普及で、名刺を配るキャバ嬢が激減!?
13年前のキャバ嬢で、現在はキャバクラ研究家の菊池美佳子です。今回は、「名刺」について。一般企業でも、各社員が、社名の入った名刺を預けられ、取り引きの席などにおいて名刺交換を行なうように、キャバ嬢たちも名刺を持っています。最近では、ネット通販などで、キャバ嬢仕様の名刺が注文できるショップも珍しくないです。 「キャバ嬢仕様の名刺とはどんなものだ?」 キャバクラに行ったことがない人は、疑問に感じるかもしれませんね。キャバ嬢さんたちの名刺は、白地に黒で会社名・部署名・自分の名前、という会社員の名刺とは全く異なるデザインです。ハート、ヒョウ柄、蝶などの華やかな装飾が施されており、中にはラインストーンをあしらったゴージャスな名刺が注文できるショップもあるくらいです。近頃は、一般企業の名刺でも、だいぶ個性的なデザインを見かけるようになりましたが、それにしたってキャバクラほどポップなデザインの名刺はなかなかないでしょう。 店で決まったデザインのフォーマットがあって、そこに各キャバ嬢に源氏名を手書きさせる、というシステムも多く見かけます。店名と、店の電話番号や営業時間のみ元から印刷されてあって、真ん中の名前の部分は空白になっています。暇な時間帯の待機席では、黙々と名刺に名前を入れている姿を見かけたりもしますが、男性客の皆さんが、そういった姿を見かけることは少ないかもしれませんね。 上記システムに加えて、店側が「ナンバー5までは、印字の名刺を用意する」というケースも珍しくありません。源氏名が手書きの名刺が悪いというわけではありませんが、やはり「ナンバー5に入れば、わざわざ自分のためだけの印字名刺を、店が用意してくれる」というのは、キャバ嬢さんのモチベーションアップにも繋がるのでしょう。 尚、お客さん側のモチベーションが上がるのは、なんといっても、名刺にプライベートの連絡先が記されてあった場合ですよね。キャバ嬢さんが名刺を渡す際に、お客さん側がすぐに後ろを確認して、「アドレス書いてないじゃん」などとツッコんでいる風景は、キャバクラではしょっちゅう見かけます。かと言って、最初から書いてあっても、あまり嬉しくないですよね。「誰にでも連絡先を渡しているのか?」ということになりますから。一番嬉しいのは、「アドレス書いてよ」とリクエストした際、その場で書いてくれるというパターンでしょう。とはいえ、最近のケータイは、「赤外線通信」という便利な機能が備わっていますから、名刺に手書きでアドレスを書く、というシチュエーションは、ほとんど見かけなくなりました。そのためか、ひと昔前に比べると、積極的に名刺を渡そうとするキャバ嬢さんも少なくなったように感じます。これも時代の流れ、ということなのでしょうね。(キャバクラ研究家:菊池美佳子)
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社会 2012年05月07日 15時30分
行列の出来る? 「町弁(街の弁護士)ダイアリー」 ゴールデンウィーク(2)
ゴールデンウィークも無事に終了した。 この期間は対外的に事務所を休む口実にはなるが、僕の場合、実際には、殆ど毎日事務所に出て仕事をしている。 とはいえ、今年のGW前半は、山仲間のOさんに誘われて、丹沢に行ってきた。天気も上々、これからの本格山シーズンに向けて、トレーニングには最適のコンディションだった。 ただし、丹沢山頂上にあるみやま山荘という山小屋は定員の3倍(実際にはもっと居たと思う)の宿泊客でごったがえしていた。「芋を洗う」とはこのことで、一つのふとんに3人が重なり合うように寝る有様で、2時間ほどしか眠れなかった。稼ぎ時だからやむを得ないとはいえ、山小屋は、ちょっと宿泊客を入れすぎじゃないかな−−。 いつも思うのだが、日本の法定祭日は多い。世間的には週休二日制が定着して、僕の子供の頃に比較して、ますます休祭日は多くなっている。 何もGWに行楽地へ出かける必要は無いと思うのだが、マスコミはこの時期が近づくとイベントを催して煽ってくる。旅行会社もこの時期に合わせてツアーを企画してくるが、当然価格競争が激しいので、コストの削減を迫られる。 今回の関越道の大事故もそういった背景を無視できないと思う。各個人が自由に都合の良い時期に休みを取れる様な状況になれば、行楽地に行っても、一年中充実したサービスを受けられると思う。社会が成熟した今こそ、休暇のありかたについて根本的に考え直す時期だと思う。(クレセント法律事務所・弁護士 平手啓一)<プロフィール>◎平手啓一(ひらてけいいち)◎千葉県生まれの静岡育ち、中央大法学部卒業〜ひと言〜町の弁護士を四半世紀ほどやっております。これまでの経験から見た法律実務の盲点や新聞テレビで報道されない裏事情を僕なりの観点からコメントします。モットーは「嘘やオベンチャラは書かない」事。本音でいきますので宜しく。あとは趣味に係わる事なども随時、書いていこうと思います。
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その他 2012年05月07日 12時00分
検査で異常がなくても要注意「自律神経失調症」になりやすいタイプはどれだ!(1)
自律神経失調症と聞くと、ほとんどの人は「病名は知っているが…」と答え、その多くは、ストレス病の一つのように考えられている。だが、この症状は精神的なものを含め多種多様で、専門医でも見分けが難しいといわれる。今週は、自律神経失調症に対する基礎知識と対処法を考えてみよう。 「自律神経」は、人間の体を維持するために、我々の意志がないところでも働き続けている神経をいう。たとえば心臓は私たちがコントロールしなくても動き続け、食べ物を食べれば、胃や腸が勝手に消化してくれる。また、暑い時には汗をかいて体温を調節する。 このように、私たちの健康は、さまざまな自律神経が正常に機能することで保たれている。ところが中高年になると、それらに狂いが生じてくる。 「運動をしたわけでもないのに、動悸や息切れがする」 「いつも首や肩が凝っていて、締め付けられるような頭痛がある」 「よく眠れない。体がだるくて仕方がない」 こんな症状が出ると「何か病気でも患ったのではないのか」と心配になって病院に行く。医師の指示に従い血液検査、尿検査、心電図といった基礎的な検査はもちろん、超音波、CTスキャン、MRI、内視鏡検査といった専門的な検査まで一通り行う。 だが、「何も異常は見つからない。単なる気のせいでしょう」と告げられることも少なくない。 日本心身医学会では、自律神経失調症について「検査してもその症状を裏付ける所見が見いだされず、また器質的病変がないのにさまざまな不定愁訴を訴える状態」と定義付けている。 不定愁訴というのは、明白な器質的(物理的な)疾患がみられないのに、動悸やめまい、手足のしびれといった自覚症状を訴えるもので、いろいろな検査をしても原因が判明しない。 しかし最近、こうした症状を『自律神経失調症』とはっきり診断する医者が増えているという。自律神経失調症の定義づけが、より明確にされたことを上げる専門家は多い。自律神経を司る交感神経と副交感神経の2種類のバランスが乱れると、体の機能(呼吸、血液循環、消化、吸収、排泄、体温調節など)が狂ってしまい、さまざまな不快な症状が現れる。これらをはっきりと『自律神経失調症』と定義づけているというのである。 「患者さんを検査しても、なかなか異常が見つからない。それは、体の中に器質的な病気が見つからないということなんです。つまり心筋梗塞や脳溢血、胃潰瘍、あるいはがんといった物理的な病気が起こっていないということ。自律神経失調症という病気は、自律神経のバランスが乱れて、たいがいは複数の機能に影響が出ます。頑固な肩こりが長く続き、めまいや耳鳴り、頭痛がするなど2、3個以上の症状に悩まされるというのが特徴とされます」 東京都内で総合クリニックを開く医学博士・浦上尚之院長はこう説明する。さらに付け加えた。 「自律神経失調症にも、なりやすいタイプがいます。専門的にいえば、交感神経と副交感神経のバランスの崩れやすい人ですね。何事にも完全を求める傾向が強い人、頑張り過ぎるぐらい頑張ってしまう人、他人に頼み事をされたとき、気が進まなくても断れず、過重な負担を背負い込んでしまうタイプ。総じて、人に合わせ過ぎてしまう“いい人”ほどこの症状になりやすいといえます」(浦上院長)
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芸能ニュース 2012年05月07日 11時45分
女子大生キャスターブーム到来か?
小林麻耶・麻央姉妹、中田有紀、半井小絵、山岸舞彩らフリーアナウンサーを数多く抱える「セント・フォース」だが、同社が今年3月に所属タレントが女子大生中心の「スプラウト」を設立し話題となっている。 「事務所の名前は『食用にするための新芽』の意味から、『食べてしまいたいほど初々しい女子大生の集まり』を想像させるのだろう。セント・フォース内の1部門として09年5月に立ち上げた事務所『セント・フォースプラス』が母体になっている」(芸能プロ関係者) 新事務所設立にあたって所属タレントを増やしたが、顔ぶれをみるとまだまだそこまで目立ったタレントはいない。それでも「シューイチ」(日本テレビ)でお天気コーナーを担当する慶大生の浅賀優美、ミス成蹊大で同大在籍中の色紙千尋、ミス東大で同大大学院在籍中の森千晶、元日本テレビアナウンサーでプロ野球・巨人の高橋由伸の妻・小野寺麻衣の妹で慶大在籍中の小野寺結衣ら今後ブレークしそうな才色兼備のキャスターぞろいだ。 「女子大生ブームといえば、09年から10年までフジテレビで放送されていた『キャンパスナイトフジ』で結成された女子大生ユニット『キャンパスナイターズ』がややブレークしたが、個々がしっかり芸を持っていたわけではなかったので、しっかり芸能活動を続けているのは大手芸能プロに所属していた女子大生が多い。もともと、女子大生タレントは卒業してしまえばブランド価値が大幅に低下するのでよほど芸がないと生き残りは厳しい」(芸能記者) また、女子大生キャスターを抱えることには大きなメリットがありそうだというのだ。 「多く抱えれば抱えるほど、その中から民放キー局の女子アナに内定する女子大生も出てくるだろう。となると、女子アナ志望の女子大生が集まるようになり、女子アナ合格セミナーなど新たなビジネスチャンスが出てくる。一時は各芸能プロが子役部門に力を入れ始めたが、今度は女子大生部門に力を入れるところが増えそう」(同) そのうち、「セント・フォース」の所属タレントの座を脅かす女子大生キャスターが出てきそうだ。
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芸能ニュース 2012年05月07日 11時45分
ブラマヨ吉田が同棲報道否定も「よく来る女の子は、います」
お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の吉田敬と小杉竜一が都内で6日、DVD「ブラマヨとゆかいな仲間たちアツアツっ!」の発売記念イベントを開催した。吉田は、自身の同棲・結婚報道について、「心当たりがありすぎて、どの子のことをいうてんのかという部分はあります」「同棲もしてないです」「でも、よく来る女の子は、います」などと語った。 ブラマヨのDVD第3弾となる今作には、「サバンナ」高橋、宮川大輔、「次長課長」らとのトークを収録。吉田は「今回は間違いなく、おおええやん、という感じ」と出来栄えに自信をのぞかせ、「内容も期待してもらって大丈夫です」とは小杉。 また、この日は、トークショーで、ブラマヨの2人が「熱い質問」に答えるコーナーも。俳優・塩谷瞬の二股交際が話題となっているが、モデルの冨永愛と料理研究家でタレントの園山真希絵の2人ならどちらを選ぶ? の質問に、吉田は「冨永」と回答。「きつね目」の顔がタイプという。 一方、同じ質問に、小杉は、「どっちも行ってしまうタイプです」とのこと。しかし、吉田が、「(小杉は)一時期、二股、三股、いってたから」と暴露。当時すでに交際していた女性に、「先輩に紹介してもらった大阪のモデルみたいな女の子」が加わり、さらに、その後知り合った女性を加えて「三股が完成」とか。しかし、吉田は続けて、「(小杉によると)結婚をちらつかすということは、二股界では邪道らしいです」とも。既婚の小杉の過去の遍歴がバラされるという思わぬ展開にファンも大喜びで、ゴールデンウィーク最終日に、思わぬプレゼントとなった。(竹内みちまろ)
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芸能ニュース 2012年05月07日 11時45分
南明奈「いろんな男の人をメロメロにするぞ!」
5月5日(土)と6(日)、「ゲータレード ラン」の新発売を記念して一般参加型のランニングイベント『ゲータレード ラン Presents 二子玉川 FUN RACE』 が開催され、6日にはゲストとしてタレントの南明奈が3kmのビギナーズレースに参加した。 見事完走を果たした南は、ゴール地点で倒れ込みながら「3kmをナメてました…苦しい! でも、走ったあとの『ゲータレード ラン』はすごくすっきりして美味しい。前にいる人に置いて行かれないように、ちょっと頑張っちゃいました! また機会があれば今日みたいなレースで走りたいです」と、初夏のランニングを満喫。また、今回のイベントの為に制作したランニングマシーン「FUNRACEマシーン」も体験し、「走り出したらノリノリの音楽が流れてきて、今までにないランニングマシーンなので、楽しかったです! もっと走りたかったです」とコメント。GW最終日のイベントを大いに盛り上げてた。 また、レース後に取材に答えた南は、恋愛について聞かれると、「何にも起きないんですよ、本当に! そこは本当に頑張ろうと思っているんですよ。イイ女になって、いろんな男の人をメロメロにするぞ! みたいな。でも何もないんですよね…よく言われるのが、“アッキーナ可愛いと思うけど、恋愛対象にはならないね”って。妹キャラみたいですね」と答えた。
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芸能ニュース 2012年05月07日 11時45分
AKB48 河西智美が高額配当ゲット「お馬さんについてはそこまで詳しくはないから」
アイドルグループ、AKB48の河西智美がNHKマイルCで729.9倍の高額配当をゲットした。また、同レースでは同グループのメンバー27人による競馬予想企画「AKBのガチ馬」の競馬部の11人が的中している。 河西は自身のブログを「お馬さん」とのタイトルで更新。「わーいお馬さん当たったーずっと気になっててネットで当たってるのを見てビビビビックリー」と驚きを隠せない様子。また、「お馬さんについてはそこまで詳しくはないから昔の情報とかを調べてみたりしながらも勘で決めちゃってたから逆に固定概念がないのがよかったのかも」と綴っている。さらに、「次も当たるといいな。勘をフルに働かせてがんばります」とも語っている。
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芸能ニュース 2012年05月07日 11時45分
大島優子がブログで説明「卒業宣言ではない」
アイドルグループ、AKB48の大島優子が自身のブログで、「総選挙のアピールコメント」について言及した。 大島は、第4回AKB48総選挙のアピールコメントで、「選挙辞退も考えました。今年の総選挙がセンターのラストチャンス」と語っていたことで、ファンの中には、「卒業宣言なのでは?」との憶測を呼んだ。これについて、大島は自身のブログで、「アピールコメントやいろいろな場所で『ラストチャンス』と言っていますが、私が伝えたかったことはラストチャンスに懸けるような想いと、同じような強い想いで今回の総選挙に挑みたいという意味でした。なので、卒業宣言ではありません」と綴った。 今年の選挙では、SKE48など姉妹グループを含む総勢237人が参加。AKB48の絶対的エースといわれていた前田敦子が卒業を発表、総選挙への参加を辞退。次のエースは誰なのか、昨年2位であった大島優子へ注目が集まっている。
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その他 2012年05月07日 11時45分
噂のゾンビゲーム、『ロリポップチェーンソー』の公開イベントを秋葉原で開催!
5月6日、都内のベルサール秋葉原にて行われたゲームイベント「ジャイアニズムフェス 2012 Spring」内で新作ゲーム、『ロリポップチェーンソー』のスペシャルステージが行われた。 角川ゲームスよりプレイステーション3とXbox 360用ソフトとして6月14日に発売予定の本作は、グラスホッパー・マニファクチュアが開発したゾンビが敵のアクションゲーム。イベントに出演したクリエイティブディレクターを務める須田剛一氏の解説によると、ゾンビハンターの末裔でチアリーダーの女子高生・ジュリエットがチェーンソー片手に突然大量発生したゾンビを手当たり次第倒していくという、爽快感あふれる新感覚ゾンビゲーとのこと。会場ではデモプレイも行われ、空から襲ってくるフライングゾンビや、ゾンビに噛まれ瀕死となり、なぜか不思議な力で首だけにされてしまったジュリエットの彼氏、ニックを使ったリズムゲー要素などのユニークな場面を紹介。そのコミカルな雰囲気に場内では爆笑する人が続出。他にも先日コラボレーションが発表された深夜アニメ、『これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド』から、プロデューサーを務める角川書店 蜂屋誠一氏が登場しコラボ画像などを公開。場内を盛り上げた。 また、本ゲームは業界初となるD指定と(17歳以上推奨)とZ指定(18歳以上のみ対象)、2種類のCEROレーティングのバージョンでの発売決定している。ハートや星のダメージ演出でゾンビが倒れる通常版と違い、プレミアムエディションとされるZ指定版は流血などの描写が追加されており、スプラッター好きの大人にはオススメ。流血などが苦手な人は通常版の爽快アクションを楽しんで欲しいとのことだ。さらにプレイステーション3とXbox 360では主人公ジュリエット役の声優が違っており、プレイステーション3版では日笠陽子、Xbox 360では喜多村英梨となっている。こちらの方はある条件を満たすとどちらのハードでも声優は変更可能ことなので、両方無理して買う必要はなさそうだ。(斎藤雅道)
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スポーツ 2012年05月07日 11時45分
パ・リーグにあって、セ・リーグにないもの(2) チケット販売
返金コーナーに観客が殺到…。5月1日、横浜DeNAは“異例のチケット販売”を行った。同日から6日までの本拠地6連戦で、“観客の満足度”によって『1枚4000円の一塁側内野席チケット』の代金返金に応じる企画を試みた(1試合50枚)。もちろん、前例はない。一部報道にもあったように、全額返金を求めたファンも少なくなかったという。 試合結果だが、東京ヤクルトに『0対7』で惨敗。この時点で今季ワーストタイの6連敗、24試合目で『9度目の完封負け』と、ドロ沼の醜態をファンに晒してしまった。 しかし、このチケット販売方法は「テストする意義があった」と言っていいだろう。プロ野球の観戦チケットは、たとえるなら、「保証書のない家電製品」のようなものである。購入した日の試合が「好ゲームになる保証」はなく、お目当ての選手が故障等で出場しない可能性もある。 <横浜DeNAベイスターズが勝った場合はチケット代の半額まで、負けた場合は全額まで返金の上限とし…> 横浜DeNAのホームページで、紹介されていた。同球団のキャッチフレーズは「熱いゼ!」。そのフレーズ通り、ファンのハートを熱くさせなければと、チケットを販売した後にも責任を取る“テスト商法”だ。 パ・リーグ6球団は共存共栄の意識が強い。07年に共同事業会社『パシフィック・リーグ・マーケティング』(PLM)を設立し、リーグ全体の新たな収益源を開拓してきた。「ペナントレースはライバル、ビジネスはパートナー」の考えがあるからで、たとえば、09年のクライマックスシリーズや翌2010年ペナントレースのスポンサーを獲得、ライセンス供与による商品開発などを行ってきた。「ビジネスはパートナー」なる言葉の裏には、「球団経営の最大収支源はチケット販売収益」という理念がある。試合は相手があって初めて成立する。入場者収益を上げたいのなら、対戦球団にもチケット販売に協力をしてもらわなければならない。主催ゲームではない試合のチケット販売を手伝ってもらうには、その利益を還元できるシステムにしなければならない。パ・リーグはそういった共存共栄の意識を共有しているのである。 巨人、東京ヤクルト、横浜DeNAによる3球団合同企画サービスが開催されている(3月19日発表)。3球団主催ゲームの対象32試合のうち、『3球場4カード以上』に来場したファンをスタンプラリー方式で先着1万人にデカ缶バッジをプレゼントするという。関係者によれば、横浜DeNAが同じ関東圏の巨人、ヤクルトに呼び掛けて実現したそうだ。セ・リーグ全体で見れば、共同会社を立ち上げたパ・リーグのような一体感はまだない。「缶バッジ」にどれだけの希少価値があるのかも、疑問だ。しかし、横浜DeNAは新規参入チームとして、パ・リーグのように観戦者収益を球団収支の主力柱として捉えているからこそ、ビジネスパートナーを求めたのだろう。また、横浜DeNAの呼び掛けに応じたということは、巨人、ヤクルト両球団も“頭打ち状態”にあるチケット販売収益を好転させたいと考えているのだろう。 昨年の年間観客動員数で、ベイスターズは12球団ワーストの110万2192人。11位は116万8188人の東北楽天だが、本拠地『日本製紙クリネックススタジアム宮城』の収容人数は2万3026人。横浜スタジアムは3万人。『収容率』で考えれば、楽天の方が『上』であり、曜日、季節、対戦カードによってチケット価格を5段階別に設定する『フレックス・プライス』の商法を行う楽天の方が収益率も高いはずだ。 セ・リーグ各球団はペナントレースの勝敗に左右される実状から抜け出せていない。横浜DeNA・中畑清監督も換金を求めるファンが殺到した事態は聞かされているはずだ。選手も勝利への決意を新たにしたのではないだろうか。チームの勝利も大切だが、パ・リーグのPLMを参考にすべきではないだろうか。(スポーツライター・美山和也)