この期間は対外的に事務所を休む口実にはなるが、僕の場合、実際には、殆ど毎日事務所に出て仕事をしている。
とはいえ、今年のGW前半は、山仲間のOさんに誘われて、丹沢に行ってきた。天気も上々、これからの本格山シーズンに向けて、トレーニングには最適のコンディションだった。
ただし、丹沢山頂上にあるみやま山荘という山小屋は定員の3倍(実際にはもっと居たと思う)の宿泊客でごったがえしていた。「芋を洗う」とはこのことで、一つのふとんに3人が重なり合うように寝る有様で、2時間ほどしか眠れなかった。稼ぎ時だからやむを得ないとはいえ、山小屋は、ちょっと宿泊客を入れすぎじゃないかな−−。
いつも思うのだが、日本の法定祭日は多い。世間的には週休二日制が定着して、僕の子供の頃に比較して、ますます休祭日は多くなっている。
何もGWに行楽地へ出かける必要は無いと思うのだが、マスコミはこの時期が近づくとイベントを催して煽ってくる。旅行会社もこの時期に合わせてツアーを企画してくるが、当然価格競争が激しいので、コストの削減を迫られる。
今回の関越道の大事故もそういった背景を無視できないと思う。各個人が自由に都合の良い時期に休みを取れる様な状況になれば、行楽地に行っても、一年中充実したサービスを受けられると思う。社会が成熟した今こそ、休暇のありかたについて根本的に考え直す時期だと思う。(クレセント法律事務所・弁護士 平手啓一)
<プロフィール>
◎平手啓一(ひらてけいいち)
◎千葉県生まれの静岡育ち、中央大法学部卒業
〜ひと言〜
町の弁護士を四半世紀ほどやっております。これまでの経験から見た法律実務の盲点や新聞テレビで報道されない裏事情を僕なりの観点からコメントします。モットーは「嘘やオベンチャラは書かない」事。本音でいきますので宜しく。あとは趣味に係わる事なども随時、書いていこうと思います。