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JA女性パート従業員が約2億円を着服

 顧客の定期預金を着服したとして、埼玉県警所沢署が、JAいるま野狭山ヶ丘支店(同県所沢市)のパート従業員の女(38)を業務上横領容疑で逮捕していたことが分かった。女は容疑を認め、「2億円ほど着服した。夫の工務店の運転資金に使った」などと供述しており、同署で裏付けを進めている。

 逮捕容疑は今年4月頃、支店の顧客の定期預金を無断で解約し、約150万円を横領した疑い。

 女は正職員として05年に狭山ヶ丘支店に配属され、窓口業務を担当。現在はパートとして窓口業務を続けていた。JA関係者によると、女は同支店での勤務が長く、定期預金の解約に必要な支店長印などを管理していた。

 また、この他に、JAいるま野本店(同県入間市)では、同支店の男性職員(26)が1年間で約50万円を、東金子支店(同市)の男性職員(24)が5年間で約1000万円をそれぞれ横領していたことが判明した。2人は支店の渉外係で、複数の客から集めた「定期積金」を着服するなどした。2人は全額弁済しているという。

 このため、各支店が預金の管理状況を調べるなかで今回の容疑が浮上した。女は発覚を恐れて、一時失踪し、5月下旬に山梨県内で警察に保護され、逮捕された。「使い込みがバレそうになって自殺を考えた」などと話したという。

 相次ぐ職員による横領発覚に、JAいるま野は再発防止に全力で取り組むとしている。ただ、あるJA関係者によると、「JAいるま野では、これまでも度々使い込みや預金の紛失があったが、内部調査で終わらせ逮捕者を出さないようにしていた。この際、すべてを洗い出してほしい」との声もある。

 金融機関でありながら、パート従業員がいとも簡単に2億円を横領するなど、一般的には考えられない話。管理体制に問題があったといわれても仕方あるまい。
(蔵元英二)

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