菅野智之
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スポーツ 2022年12月10日 11時00分
巨人・菅野、来季ローテ剥奪の危機? 原監督は「エース背負って立つのは難しい」と苦言、大減俸も招いた深刻な問題は
12月6日までに来季契約を結ぶ選手との契約更改を終了した巨人。中田翔(1億5000万円→3億円/推定)、戸郷翔征(4000万円→9000万円/同)らが大幅アップを勝ち取った一方で、チーム最大の減俸を食らったのがプロ10年目・33歳の菅野智之だった。 菅野は今季「23登板・10勝7敗・防御率3.12」と2ケタ勝利こそクリアしたものの、球団からは年俸6億円のエースとしては不十分な働きと判断されたようで、11月30日の契約更改で1億円ダウンとなる年俸5億円の単年契約でサイン。それでも球団内では坂本勇人(6億円)に次ぎ2位の高年俸だが、今オフダウン査定を受けた23名の中では最大の減俸額となった。 >>巨人・岡本の新契約に「厳しすぎないか」の声 攻守で結果も減俸のワケ、ヤクルト・村上の存在も悪影響?<< 契約更改後に臨んだ会見の中で、菅野は「(来季は)200イニング投げたいなというのはありますね。貯金も10個つくる。15勝ぐらい」とエースとしての復権を誓ったと伝えられている。ただ、来季は復権はおろか、エースから一人のローテ投手にまで序列を下げるのではという厳しい見方も少なくはない。 「菅野は2013年のプロ入りから今季までに『238登板・117勝63敗・防御率2.46』といった通算成績を残し、沢村賞2回(2017-2018)、最多勝3回(2017-2018,2020)、最優秀防御率4回(2014,2016-2018)、最多奪三振2回(2016-2018)、最高勝率1回(2020)と、あまたのタイトルを獲得した絶対的エース。ただ、2021年は足、右肘の違和感などの理由で4度一軍離脱を強いられわずか6勝。2022年も右肘違和感、発熱の影響で今ひとつの数字にとどまっています」(野球ライター) 今季まで1622回2/3イニングを投げていること、30代中盤と年齢も重ねてきていることなどがここ2年のコンディション不良の原因とみられる菅野。投球にも悪影響を及ぼしているようで、2022年は直球の被打率が「.268」と、2020年の「.223」に比べ4分以上も悪化している。 直球で打者を押せなくなっている点は、チームを率いる原辰徳監督からも問題視されている。原監督は12月7日、大久保博元・一軍打撃チーフコーチが自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画に登場。その中で「真っすぐを投げるのが怖いというような状況じゃ、巨人のエースを背負って立つのは難しいこと。真っすぐ打てるなら打ってみろという(気持ちで投げる)ことで、スライダーとかフォークの変化球が活きるんであってね」と、勢いのある直球を投げ込めないようではエースとしての運用は難しくなると苦言を呈している。 さらに、原監督は動画内で「野球選手、アスリートというのは昔の名前では勝負できない。誰しもが力は落ちる。僕らでもデーブでもみんな、全盛期から力が落ちたからやめる、ユニフォームを脱ぐことになった。だからその部分は冷静に見る必要があるし、若い人たち、新しい力というものをしっかり指導しておく、目を凝らすというのは大事だなと思っている」ともコメント。場合によってはエースの座はおろか一軍戦力としての立場も剝奪し、その枠を若手に与える可能性も示唆している。 今オフは12月にハワイ、来年1月に宮古島でそれぞれ自主トレを行う予定という菅野。ここでどれだけコンディションを上げられるかがキャリアを左右する状況といえそうだが、名誉挽回のシーズンを送るために体を仕上げることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元コーチの公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2022年11月01日 11時00分
巨人、今オフ韓国球界から助っ人獲得? 西武・森と同時並行で調査進行中
国内フリーエージェント市場(以下=FA)が騒がしくなってきた。 日本シリーズが終了し、10月31日からFA有資格者の権利行使の申請期間が始まった。かねてから米球界挑戦の希望を強く持っていたソフトバンク・千賀滉大が「申請書類」を“受付初日”に提出。しかし、注目は「国内市場」だ。 “2人目の権利行使者”は誰になるのか…。目下、各球団が警戒を強めているのは、原巨人の出方だ。 埼玉西武・森友哉捕手の動きに、注視――。巨人も獲得を狙っているという。 「西武球団は慰留説得を続けてきましたが」(関係者) 一部報道によれば、日本シリーズ覇者のオリックスも熱視線を送っているそうだ。補強資金が豊富な巨人、オリックスの両球団が出て来るとなれば、マネーゲームとなるのは避けられない。 >>西武・森、FA行使報道に「先輩引き留めておいて…」ファン落胆 昨オフの更改後コメントに再注目、当時から移籍を想定?<< 前出の関係者によれば、“宣言残留”も認めるとのこと。つまり、巨人、オリックスの評価と提示条件を聞いた後、西武は“釣り上げ交渉”にも応じるというわけだ。 「巨人は育成に方向転換したと聞いていましたが。それに、補強ポイントはピッチャーだったはず」(前出・同) 巨人の森獲得説に首を傾げる声も聞かれた。 しかし、原辰徳監督は一部の関係者、OBに意味シンなことも語っていた。 「今年は(補強資金が)少しあるみたいなんで」OBの岡崎郁氏がMC役を務めるネット番組でもそんなニュアンスの発言もしていた。 今季のチーム打率2割4分2厘は、リーグワーストだ。しかし、チーム防御率3・69もワーストであり、エース・菅野智之の33歳となった年齢を考えれば、やはり、補強は投手優先とすべきだろう。 「投手補強は外国人選手をアテにしているのではないか。今季はポランコ、ウォーカーの優良外国人選手を見つけ、その新しい調査ルートから良い知らせが来ているのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者) 韓国プロ野球(KBO)でもポストシーズンマッチが行われている。現地スポーツメディア「ワールドスポーツ」によれば、LGツインズとSSGランダースのシーズン終盤15回戦が行われた際、「4人の海外スカウトが来ていた」と報じていた。さらに、 「LGのケイシー・ケリー、SSGのウィルマー・フォントの視察が目的だろう。4人とはヤンキース1人、Dバックス2人、NPBの巨人所属者。NPBスカウトは強い関心を持った選手がいる時にだけ来る」 と、意味シンな文言も見られた。 ケリー、フォントの2人は、MLBではチャンスを掴めず、KBOでブレイクした米国投手だ。両右腕とも投手タイトルを争うチームのエース格である。 「韓国球界を経由し、巨人入りした米国投手を挙げると、サンチェス(21年退団)がいます。でも、2年間で13勝しか挙げていません。ケリー、フォントは変化球主体でタイプは異なりますが」(現地関係者) 西武・森とKBO投手が東京ドームでバッテリーを組むのだろうか。巨人の補強が気になる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年08月23日 11時00分
巨人、最下位回避は菅野次第? 中日との“裏天王山”、プロ初先発の後輩に悪影響のリスクも
6連敗中の巨人が8月23日の予告先発投手を発表した。中日3連戦の初戦は、菅野智之。目下、最下位転落の危機にある。 「菅野はただ勝つだけではダメなんです。できるだけ長いイニングを、完投してくれたらいいんですが」(プロ野球解説者) どういう意味かというと、23日の予告先発と同時に伝わってきたのが、中日3連戦の先発予定。第2戦はプロ3年目の井上温大、第3戦は戸郷翔征が登板するそうだ。ポイントは、第2戦の井上だ。 「井上は首脳陣の評価も高く、結果次第ではそのまま先発ローテーションに定着するかもしれません。真っ直ぐも速く、スライダーのキレも良い。臆することなく、相手打者の内角を突いてきます」(スポーツ紙記者) 原辰徳監督も「投げっぷりがいい」と称賛していた。 >>巨人・原監督、引退表明の内海にコーチ就任要請? 実現すれば不振の菅野にも追い風か<< これまで3試合にリリーフ登板しているが、井上が一軍で投げた最長イニング数は「3回」。長いイニング数はまだ投げられないということで、第2戦はリリーフ陣の“総動員体制”も予想されていた。 「第2戦が総動員体制となる以上、前日の第1戦はリリーバーを温存させておきたいし、第3戦はその疲れが残っています。リリーバーに無理はさせたくないので、戸郷にも頑張ってもらわないと…」(前出・プロ野球解説者) 最下位・中日とのゲーム差は「1.5」。この3連戦で、入れ替わる可能性もある。 菅野の状態は良くない。また、その菅野の予告先発が発表された22日、廣岡大志、シューメーカー、石川慎吾の二軍降格も決まった。 「廣岡は21日に一軍昇格したばかり。一日でまた二軍落ちだなんて…」 廣岡の降格に驚いた関係者、取材陣も少なくなかった。 21日の阪神戦で代打出場のチャンスをもらったものの、それを活かすことができなかった。プロである以上、結果が全てだが、そんな“非情人事”を指して、「チームの雰囲気も良くない」との指摘も聞かれた。 最下位転落の危機的状況にある原巨人は、ジャイアンツ球場で練習を行った。 注目の井上は「先発グループ」に加わっていた。ブルペン投球、短距離ダッシュなどに時間を割いていたが、この練習メニューは菅野、戸郷らが「登板2日前」に行うもの。24日、井上のプロ初先発は間違いないだろう。 「井上を勝たせてやりたいと思っているはず。まずは菅野で快勝し、良い雰囲気で2戦目を迎えられたら」(前出・プロ野球解説者) 3連戦初戦を落とした場合、井上は「負ければ最下位」という危機的状況での先発となる。それだけは避けたい。 また、井上が「勝利投手」となれば、プロ初勝利となる。今季は堀田賢慎、戸田懐生、赤星優志、大勢、平内龍太、山崎伊織、直江大輔の7人がプロ初勝利を挙げており、「8人目」となれば、プロ野球新記録となるそうだ。 世代交代の真っ只中にある。井上たちが安定した成績を残せるようになるまでの間、苦しい展開が続くのではないだろうか。私見だが、辛抱強く使ってほしい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年08月15日 11時00分
巨人・菅野、次カードから一軍復帰? 原監督が意味深発言も課題は山積か
8月14日の広島戦に勝利し、3カード連続での勝ち越しとなった。ヤクルト追撃の一番手は原巨人か、三浦DeNA? 8月16日の両チームの対戦で、セ・リーグの終盤戦の戦況も見えてきそうだ。 「中田翔を4番に据えてから、チームの雰囲気も変わりました。中田には『4番の貫禄』みたいなものもあるし」(球界関係者) 先制点は中田の2ランだった。4番に座った11日以降の打撃成績だが、14打数7安打、本塁打2、打点6。一時の打率2割を切る不振がウソのような活躍ぶりだ。 「岡本和真が復調しても、今季は『4番・中田』のまま行くのではないか」(プロ野球解説者) >>巨人戦、審判の判定に投手が両手を広げ猛抗議!「そんな怒るほどか?」異例の態度に疑問の声、当日は重い試合展開<< 14日は、グラウンド外でも終盤戦の巨人を左右する出来事があった。 ジャイアンツ球場で行われた二軍戦で、坂本勇人がスタメン出場を果たしたのは既報通り。「2番遊撃」で守備にも就き、軽快な動きを見せたそうだ。原辰徳監督も、 「火曜日(16日)から合流する可能性はあります。まだ分からないけどね」 と、2位DeNAとの3連戦からの一軍合流を示唆していた。 しかし、チームを左右する出来事はそれだけではなかった。 「ピッチャー、井上」――。 6回、2番手に期待の左腕・井上温大がコールされた。 東京ドームの巨人ファンは盛り上がっていたが、こんな情報も駆け巡っていたのだ。16日の先発は井上らしい、と。 先のプロ野球解説者がこう続ける。 「先月(7月16日)、一軍デビューを果たした時、スゴイ左腕が出てきたと感心させられました。原監督も認めていましたし、近いうちに先発に回すと聞いていたんですが」 球宴、大量な陽性者を出した新型コロナウイルス騒動などで、“先発デビュー”が遅れてしまった。また、現在の先発ローテーションだが、「メルセデス、戸郷翔征、堀田賢慎、山崎伊織、直江大輔、シューメーカー」の6人。右ヒジにメスを入れた堀田、山崎は、中6日での登板は回避したいところ。よって、“7人目の先発要員”も必要で、井上はその有力候補と伝えられていたのだ。 14日にリリーフ登板した井上の「16日先発」は考えにくい。代わって浮上してきたのが、菅野智之だ。 「菅野は11日の二軍戦で投げていますが、2回4失点と調子は良くありませんでした」(スポーツ紙記者) その菅野を14日の東京ドームで目撃した。試合前の練習中、短パン、Tシャツ姿ではあったが、外野フェンス沿いをランニングしていた。寡黙と言うか、その必死さは伝わってきたが、二軍戦での乱調ぶりが気になる。 「菅野はピッチングスタイルそのものを変えなければなりません。スライダーなど、これまで得意としていたボールが通用しなくなってきた」(前出・球界関係者) 試合後のインタビューで、原監督はDeNA3連戦に向けての意気込みを聞かれ、こう答えている。 「先発ピッチャーが頑張り、粘って粘って、1点でも上回るという、そういう野球を」 菅野を念頭に入れ、そう答えたのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年07月19日 11時00分
巨人・菅野、エースの座からいよいよ陥落? 4戦連続満塁被弾の裏にあった異例の光景とは
ホームランで始まり、決着もまたホームラン…。神宮球場での東京ヤクルト対巨人戦はド派手な空中戦となった。だが、18日の一戦は大飛球を見上げる“エースの背中”の方が印象深かった。 「菅野(智之)が満塁ホームランを浴びても、巨人ベンチは戦意喪失となりませんでした」(スポーツ紙記者) 先の広島3連戦全てで巨人投手陣が満塁ホームランを浴び、「4試合連続」となれば、“プロ野球初の汚名”。こういう悪い記録の話は、どういうわけか、試合前に広まっていく。ヤクルト6番・オスナに投じた菅野の一球がライトスタンドに消えた時、巨人ベンチも「ワースト記録」となったのは分かっていたはずだ。 >>巨人・原監督、背信投球のメルセデスに激怒? ヤクルト戦での登板機会も剥奪か<< それでも戦意喪失とならなかった理由も、菅野にある。 「エースで負けるわけはいかない、と。でも、前向きな闘争心ではなく、危機意識の方で」(球界関係者) 菅野は6月2日のソフトバンク戦以降、勝ち星から遠ざかっている。前回7月10日の登板でもチームの連敗を止められず、「エースの輝き」みたいなものも失いかけていた。 原辰徳監督も菅野が立ち直らなければヤバイと思っていたのだろう。「菅野に7回まで投げさせた理由は?」――。試合後、記者団からそんな質問を受けた。 6回表の自軍の攻撃は「9番・菅野」から始まった。この時点でのスコアは7対6、代打を送り、投手継投策に出ると思われたが、あえて続投させたわけだ。 「本人が一番反省してくれているでしょう。やっぱりウチのリーダーですから。特に若いピッチャーが多いんでね。その辺は背中を見せて教育をするというか、教えるとか」 立ち直るきっかけを与えたようだ。「エース」とは言わず、「リーダー」と称したのはちょっと気になったが…。 また、明日(19日)の予告先発が発表された時のことだ。「戸郷(翔征)」のアナウンスを聞いて、三塁側の巨人サイドの応援団が盛り上がった。 「試合開始前も当日の先発投手が発表されます。ファンの反応は、菅野がコールされた時よりも大きかったのでは」(スポーツ紙記者) 投手出身のプロ野球解説者がこう続ける。 「初回にいきなり満塁ホームランが打たれたせいもありますが、巨人のリリーフ投手たちは試合序盤から動き始めていました。エースが投げる試合では、たとえ先に点を取られても、リリーバーはベンチで待機しています。エースへの配慮と言うか」 神宮球場のブルペンは、ファールゾーンにある。リリーバーが投球練習を開始すれば、球場中に伝わる。4回以降、巨人のリリーバーたちはブルペンの椅子に腰掛けていたが、マウンド上の菅野を祈るようにして見入っていた。 その後、同点に追いつかれたが、最後は丸佳浩の2ランで突き放した。 「16日の広島戦で好投した井上温大を近く先発登板させるようです」(前出・球界関係者) 若い投手も育ちつつある。菅野は先発枠の要所を任されてきたが、安泰とは言えないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年06月23日 11時30分
巨人・原監督、エースの座を戸郷に入れ替え? 対ヤクルトの先陣切る菅野、背水の陣か
菅野智之の次回登板が重要になってきた。6月22日のDeNA戦を勝利し、原辰徳監督が「勝利インタビュー」を終えた頃だった。首位ヤクルトも中日に勝利したとの一報が飛び込んできた。 「ペナントレースはまだ70試合以上残っていますが、ちょっと厳しいんじゃないの?」そんな声も囁かれていた。 2位巨人とのゲーム差は「9.0」のまま。懸念されるのは、消化試合数と貯金だ。同日のカードが、72試合目。38勝34敗で「貯金4」。これに対し、高津ヤクルトは44勝22敗1分。「貯金22」の安定感はもちろんだが、消化試合数は巨人よりも5試合も少ない。 >>巨人・阿部コーチに「責任をなすりつけるな」試合後コメントが物議 ビエイラの背信投球は首脳陣の自業自得と指摘も<< 原監督はペナントレース再開前に、 「ギアがあるなら、サードくらいに入れないとダメ!」(14日) と危機感(?)を吐露していたが、この時点でのゲーム差は「7.0」。さらにゲーム差を広げてしまったのだから、24日から始まる直接解決が重要となってくる。 「この3連戦の結果次第ですが、6月28日にヤクルトにマジックナンバーが点灯する可能性もあります」(球界関係者) ペナントレース中盤なので、この先いくらでも状況は変えられる。しかし、セ・リーグの優勝争いをシラケさせないためにも、巨人は3連勝しなければならないのだ。 その初戦の先発を務めるのが、菅野である。 投手出身のプロ野球解説者が菅野の前回登板(17日)を指して、こう言う。 「7回を投げ、無失点。真っ直ぐのキレも戻りつつあり、走者を出しても粘り強く投げていました。勝利投手にはなれませんでしたが、高めに真っ直ぐを投げ、低めの変化球を効果的に使っていました」 「ロースコアの投手戦になる」とも語っていたが、本当にそうだろうか。 「球速が落ちてきました。本人も自覚しているのか、力を入れすぎて失敗するケースも見られます。コントロールが甘くなったり、内角を厳しく攻めたつもりでも痛打を食らったり…」(前出・球界関係者) 今季11試合に登板して6勝4敗、防御率2・49。データ上では決して悪くないが、まだ規定投球回数には達していない。 「交流戦が終了した後、4日間の休養日がありました。各チームともその期間を利用して先発ローテーションの順番を組み換えてくるんですが、巨人はペナントレース再開の初戦を菅野に託しました。戸郷翔征を予想する声も聞かれたんですが」(前出・プロ野球解説者) ペナントレース再開となった17日は金曜日。翌週金曜日にはヤクルト戦が控えていた。クルマのマニュアルに例えて、「サードギアに」と言った原監督は、その大事な初戦も「菅野で行く」と決めていたわけだ。 「菅野で初戦を落とすようなことになれば、今度はオールスターゲーム期間を利用して、戸郷中心のローテーションに再々編することになりそう」(前出・同) “首位攻防戦”の舞台・神宮球場だが、菅野は同球場を苦手とする傾向も伝えられている。今季は初登板となるが、4月8日、東京ドームで行われたヤクルト戦には投げており、5回途中4失点で敗れている。リベンジを果たせなければ、セ・リーグ全体の興行にも影響してきそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年06月10日 18時30分
巨人・赤星、好投後のベンチ映像が話題 ウィーラーも二度見、顔を覆いうなだれたワケは
9日に行われた巨人対西武戦。「4-3」で巨人が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが巨人のドラ3・22歳の赤星優志が見せた姿だった。 先発マウンドに立った赤星は「1-0」と巨人1点リードの3回裏、1死三塁から呉念庭に犠飛を許し同点に追いつかれる。ただ、これ以外に失点は許さず、5回裏終了時点で「5回1失点・被安打2・四球5」と制球に苦しみながらも粘りの投球を見せていた。 「3-1」と巨人2点リードの5回裏が終了した後、中継カメラはベンチに戻った赤星の様子を映し出す。ただ、ベンチに座った赤星は勝利投手の権利を得ながらも、両手に持ったタオルで顔を覆い20秒ほどうつむくなど、まるでKOされたかのような様子を見せる。赤星の近くに座っていた同僚・ウィーラーは、この様子を二度見した後、赤星が顔を上げたタイミングで近づき肩をポンポンとたたいて慰めているようだった。 >>阪神・矢野監督に「みっともない」批判相次ぐ 昨季に続く失言? 好投した巨人・赤星へのコメントが物議<< 赤星の様子に、ネット上では「なんだかんだ試合作ったのになんで落ち込んでるの?」、「中継観る限りでは泣いてたわけじゃ無さそうだけど…」、「ウィーラーが二度見したのも分かるわ、落ち込むような要素は特になかったのに」と驚きの声が相次いだ。 同時に、「今日は登板経緯が経緯だったから、5回を投げ切ったところでどっと疲れが出たんじゃないか?」、「エース菅野の代役はやっぱり相応の重圧があったんだろうか」、「昼の二軍戦で投げる予定が、いきなり夜の一軍戦行けって言われたんだから察するものはあるわ」と心情を察するコメントも多数見られた。 「9日の巨人はもともと菅野智之が先発予定でしたが、菅野が前日8日夜に発熱を訴え、9日に登録を抹消されるというアクシデントが発生。これを受けて首脳陣は、9日昼の二軍・ロッテ戦に先発予定だった赤星を同日夜の一軍戦に緊急先発させました。このこともあり、赤星が5回裏に突然ベンチでうなだれるような様子を見せたのは、エース・菅野の代役としてデーゲームからナイターに回され、心身両面の負担が一気に押し寄せたからではないかと考えたファンも少なからずいるようです。首脳陣がこの赤星の様子を見ていたのかは不明ですが、6回裏から赤星を降ろし継投に入っています」(野球ライター) 試合後の報道では、原辰徳監督が「良く投げてくれましたね。まあ今日は早起きしただろうけど、粘り強く放りましたね」とコメントしたことが伝えられている赤星。スクランブル登板を務めきったことは指揮官としてもうれしい誤算だったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年06月10日 11時00分
巨人・小林のスタメン落ち、菅野の登板回避が原因ではない? 原監督が問題視した致命的プレーとは
「今日から」と「昨日まで」が交錯しているような一戦だった。 6月9日の埼玉西武対巨人の試合は、緊急登板となった赤星優志が好投。結果的に4月17日以来となる白星(3勝目)を挙げた。赤星が同日の二軍戦に先発する予定で、早朝6時に起床し、午前中にファームの練習にも参加していた経緯は既報通りだが、こんな情報も聞かれた。 「先発予定だった菅野智之の発熱、体調不良が確認されたのは昨夜。昨日の試合が終了した直後から、原辰徳監督は赤星の代理先発を考えていたようですが」(球界関係者) 試合後のインタビューで、赤星は代理先発を告げられたのは「午前中のファーム練習終了後」だと答えていた。 原監督も昨夜のうちに二岡智宏二軍監督に連絡を入れていたはず。赤星にヘンな緊張感を与えないため、ギリギリの直前通告となったのだろう。 >>巨人・原監督、吉川に激怒「いつまでそんなバッティングしてんだ!」 開幕前の裏話に、“再指導”求める声も<< 「坂本勇人の復帰が大きいですよ。復帰していきなり猛打賞(3安打以上)、ベンチにいるだけで雰囲気を変えられるオトコが帰って来ました」(プロ野球解説者) 坂本復帰を勝因に挙げる声も多く聞かれたが、スタメン捕手が小林誠司ではなく、3年目の山瀬慎之助だったこと。緊急登板の赤星の心境を考えれば、経験豊富な小林がマスクをかぶるべきなのだが…。 「昨夜、小林は守備でミスをしています。首脳陣を怒らせたので」(前出・球界関係者) 昨夜のミスとは、西武に「重盗」を許したこと。4回裏、先制点を奪われ、一・三塁という場面になった。一塁走者が二塁盗塁を仕掛けた時、小林の頭の中に「三塁走者の存在」が抜け落ちていたのか、二塁に送球。三塁走者の本塁突入を許してしまったのだ。 「三塁走者が外国人選手のオグレディだったんです。『外国人選手だから、走って来ない』と決め込んでしまい…」(前出・同) 山瀬の抜てきは「昨日のミス」が影響してのこと。もっとも、菅野が予定通り先発していたら、原監督も迷ったのではないだろうか。息の合う「スガコバ・コンビ」は有名だ。 試合後のインタビューで、原監督はプロ初安打も放った山瀬のことを聞かれ、こうも語っていた。 「いい風を吹かせたと思いますよ。小林にしても、岸田(行倫)にしても大城(卓三)もそうだし。何か奮起に、いろいろな意味で」 原監督は一時期、スタメン捕手を固定しなかった。連敗した場合、「前日の敗戦が配球面にも影響する」という独自の理論によるもの。チーム事情で大城に固定しかけた時期もあったが、インタビュー中の口ぶりからして、「複数制」が復活しそうである。 「バッテリーの課題が残った試合でしたね。勝利したものの、赤星は5イニングを投げ、毎回、四球を出していました。四球を多く出すということは、捕手にも原因があります」 前出のプロ野球解説者がそう言う。プロ3年目、初スタメンの捕手にそこまで求めるのは酷な話だが、巨人の課題は4番手以降の先発投手が安定しないこと。赤星を育てようとしているのは間違いない。「これから」を考え、早めの継投策に出たようだ。 同日の巨人の勝利を含め、セ・パ交流戦は「セ46勝、パ44敗」。2年連続でセ・リーグ勝ち越しか? (スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年06月09日 11時00分
巨人、“準完全試合”で敗戦は低迷の予兆? 主将・坂本の故障復帰でベテラン頼りの窮状に拍車か
チーム低迷、苦しい時に頼りになるのは、やはり「ベテラン」だ。 6月8日の埼玉西武戦を落とし、原巨人は3連敗。3投手相手に1安打、打者27人の零封負けを喫した。先発・與座海人から6回まで走者を一人も出せず、 「2日続けての快挙達成か?」 の声も球場で囁かれていた。 >>巨人・原監督、吉川に激怒「いつまでそんなバッティングしてんだ!」 開幕前の裏話に、“再指導”求める声も<< 前日、DeNA・今永がノーヒットノーランを達成しているのは既報通り。7回に吉川尚輝のバットから快音が聞かれたが、吉川の後の2番・増田陸がセンターフライ、3番・丸佳浩がセカンドゴロで併殺。後続の平田海馬、増田達至にも3者凡退に仕留められ、“27人でジ・エンド”の屈辱となってしまった。 「明日(9日)の同カードが今季の分岐点になるのでは。エースが先発し、キャプテンが帰ってきます。ここで連敗を止められなかったら、一大事ですよ」(プロ野球解説者) 9日の予告先発は、菅野智之だ。 注目は、坂本勇人の帰還である。試合前、坂本が同日の二軍戦で「3打数2安打1四球」と、結果を出したことは伝えられていた。ショートの守備も無難にこなしており、「即スタメン・ショートで使う」との情報も聞かれた。 「一塁走者で出塁した時、後続打者の長打で一気にホームまで帰ってきました。故障した右ヒザへの影響は全く見られませんでした」(スポーツ紙記者) その長打が出る前、坂本は“咄嗟の一塁帰還”を強いられた。次打者が芯で捉えた打球が二塁手正面に飛び、セカンド方向に向かおうとしていた坂本は、慌てて一塁ベースに滑り込んだのだ。故障した右足に体重が乗った状態からのヘッドスライディングであり、本塁までのロングランはその直後のことだった。瞬時の動きをしても痛くないということは、「完全に癒えた」と見て間違いないだろう。 坂本帰還に際して、前出のプロ野球解説者がこう続ける。 「8日の零封負けですが、巨人打線に工夫が見られませんでした。與座の調子も良かったのですが、同じパターンで打ち取られていました。與座はアンダースロー投手ですが、クイックモーションが得意で、時折、投球テンポを早くし、巨人打線のタイミングを外していました。だったら、打ち方を変えるとか、そういう工夫ができるのが坂本なんですよね」 俗に言う、駆け引きというヤツだ。経験豊富なベテランならではの高等技術でもある。 そう言えば、先発・シューメーカーの後を任され、西武打線の追撃を許さなかったのは、井納翔一、鍵谷陽平のベテラン投手たちだ。連敗脱出のキーワードは、「経験値」となりそうだ。 「坂本の不在中、ショートのポジションを守り抜いた中山礼都です。中山も使っていかないと、坂本に頼りきったチーム状況は変わりません」(球界関係者) 試合後、桑田真澄投手チーフコーチが、昨季の守護神・ビエイラの一軍昇格を明言した。戦力は整いつつあるが、若手の底上げがなければ、長丁場のペナントレースは乗り切れない。まずは坂本の経験値に期待したいが、その後の選手起用法が難しくなってきた。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年05月13日 11時00分
巨人、連敗脱出もお先は真っ暗? 故障明けの菅野も苦しむ、野手陣に深刻な問題か
エースの存在感を再認識させられた。 5月12日、原巨人が連敗を「5」でストップさせた。勝利投手は菅野智之、勝利打点を上げたのは岡本和真。こんな言い方をすると、巨人が“横綱相撲”で勝利したような感じだが、実際は違う。 エースが苦しみながらも、何とか逃げ切ることができた――。そんな試合だった。 >>巨人、正二塁手・吉川は当分復帰できない? 先の見えない打線復調に原監督は内心激怒か<< 「味方のエラーもあったけど、菅野は僅か4球で先取点を奪われました。調子は良くなかったです」(プロ野球解説者) その後、立ち直り、6回1失点に抑えたわけだが、興味深いのは走者を出した後のピッチング。4回のマウンドが特にそうだったが、走者を溜めた後のアウトカウントを「三振」で取っていたのだ。 菅野は変化球主体のピッチャーであり、三振数を積み重ねていくタイプではない。しかし、走者を溜めた後にギアを一段階挙げてくるのも菅野の特徴だ。「らしくないところ」と「いつも通り」の両面が見られた。 前出のプロ野球解説者がこう続ける。 「いつもの菅野なら、右バッターの外角にスライダーを投げ、それをウイニング・ショットにしていました。そのスライダーを右バッターのインコースに投げたかと思えば、普段は勝負どころで使わないツーシームも多投していました」 そんな必死さが打線に伝わったのだろう。ポランコ、岡本の連続アーチで逆転に成功した。 菅野が右ヒジの違和感を訴え、登録を抹消されたのは4月30日だった。前日の阪神戦では3回でマウンドを下り、その後は二軍で調整していた。 「チームが連敗している重圧もあったと思いますが、この日の復帰登板で勝てなかったら、菅野に対する評価は変わっていたでしょう」(球界関係者) 変化球のキレ、球速など年齢的な衰えもあるのだろう。そのことは菅野自身が一番分かっていたはずだ。 「二軍調整中、右足の移動の仕方とか試行錯誤していました」(前出・同) また、巨人、DeNAの「雨」に対する捉え方の違いも気になった。 原辰徳監督は「1番丸、2番ウォーカー、3番ポランコ、4番岡本」と続く「打って、打って、打ちまくれ」の打線で試合に臨んだ。連敗中であり、得点効率も落ちていた。しかし、「雨天のため、9回まで試合ができないのでは?」の懸念もあり、とにかく先に得点を挙げておこうとしたそうだ。 対するDeNAは初回、先頭打者が出塁すると、手堅くバントで走者を進めてきた。「雨天コールドの懸念」は横浜ベンチにもあったが、巨人はホームランか、長打を選択したわけだ。 調べ直してみたが、この日のゲームに勝って、巨人の勝利数は首位広島と同じ22勝。ホームランが「勝利打点」となった試合数だが、広島が「5」。巨人は「13試合」である。 巨人はホームランのチームなのだ。一発頼みの野球は大勝もするが、連敗の危険性も高い。“大味な野球”にしないためにも、菅野の次回登板が重要となってきそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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